ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(5/2/夜)ー

拳二「ぶぇっくしょん!!うぇあ~…ちくしよいやぁ~…」

崇「……お前はくしゃみひとつ騒がしいな」

拳二「くしゃみひとつくらい小うるさくいうなよ」

崇「……」

拳二「んなことより、朝から雨だな。止みやがらねぇ」

崇「ここ数日晴れてたからな。」

美喜「ゴールデンウィーク後半なのに残念なひともいるかもね」

拳二「どんな天気でも遊ぶやつは遊ぶだろぅ。悠なんか見てみろ雨んなかかけづりまわっぞ」

澪「悠はまた別ですよ…」

崇「……」

拳二「どした?なに考え込んでる」

崇「いや…」

美喜「……(考え込んでる顔だったのね)」

澪「……(考え込んでる顔だったのか)」

氷室「ふぅ、やれやれ春雨ではなく五月雨ですね。」

美喜「いらっしゃい。タオルいる?」

氷室「お願いします。あと、暖かいコーヒーにブランデーを落としたものをいただけますか」

澪「わかりました」

氷室「崇、拳二さん、こんばんわ」

崇「あぁ…」

拳二「うっす。」

氷室「ついさっき、千夜君のお店で悠さんと優日さんに会いましたよ。あい変わらずいい食べっぷりでした。」

拳二「そりゃ、どっちの話だ?」

氷室「どっちの……とは?」

拳二「優日の嬢ちゃんの食いっぷりか?」

氷室「あぁ…。いえ、両方ですよ。」

拳二「あの嬢ちゃんみための割りに食うよな。」

氷室「美味しそうに食事をする女性は素敵ですよね」

拳二「俺ぁ色っぽい姉ちゃんのがいいけどな。エロイならなおさら良しだぜ。」

氷室「拳二さんは実に素直な方ですよね」

拳二「かっかっか。こういうのはシンプルじゃねぇといけねぇわ。」

氷室「それもそうかもしれませんね」

拳二「だから、俺ぁからいわせたら悠はダメだな。見た目とか性格にはこだわらなくてふぃーりんぐだの避わしの常套句でのらりくらりしてっからよ。」

氷室「悠さんの場合はモテたいと口に出しつつ、いざ釣った魚が竿にかかってることに気づけない方ですから。まぁ、大抵は偶然の出会いなんでしょうけど」

拳二「その偶然もその気がねぇと訪れねぇよ」

崇「くくっ」

拳二「なんだ?」

崇「いや、すぐに色恋沙汰に持っていこうとして何が楽しいんだか…と思ってな。」

拳二「いやいや、悠ぐれぇの歳のやつらなら最大の関心事だろ。特に他人の秘め事とか覗きたくてしょうがないハズだろ。」

崇「知らん。」

氷室「崇は恋愛には興味無さそうですよね」

崇「いちいち気に止めていたらキリがないだろ?」

拳二「かぁ…これだから持ってる奴ぁは…」

氷室「本当ですね」

拳二「いや、お前もそっち側だろ」
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