ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(4/30/昼)ー

悠「ちぇきっす」

鈴猫「あ、悠。」

悠「おう。最近よく会うな。」

鈴猫「そっ、そうだね。」
悠「けど、身体は大丈夫か?」

鈴猫「え、なんで?」

悠「いや、暖かくなってきたせいか、鈴猫最近郭嘉(かくか)るだろ?」

※【郭嘉る】
盛大に鼻血をふき倒れること。

鈴猫「いや、あれは暖かくなってきたとかが原因じゃなくてね…。」

悠「他に原因があるのか?」

鈴猫「……いえ。って、いうか私鼻血キャラみたいになってない!?」

悠「違うのか?」

鈴猫「ちっ……違います!」

美喜「なんで言い澱むのからしら…。」

澪「鈴猫さんは素直ですから。」

崇「素直といえば聞こえはいいが、言い換えれば愚直だな」

悠「あ、崇」

鈴猫「誰が愚直よ。」

崇「他人のいうことにいちいち反応していたら身が持たないだろ。」

鈴猫「ほっといて!」

悠「お前らって、本当に仲良いよな」

鈴猫「良くないよ!」

悠「そうか?おれが見る限り鈴猫は崇と話してる時は遠慮なく話せてると思うんだか」

鈴猫「それは幼馴染みなだけです!」

崇「くくっ。なら年下にも遠慮なく話せるのか?」

鈴猫「何がいいたいのよ。」

崇「そこにいる奴の顔をちゃんと見て話してみろよ」

鈴猫「な、なんで、そこで悠を引き合いに…」

崇「俺は悠とはひとこともいってないが?」

鈴猫「っ…~~!」

美喜「崇の方が五枚は上手ね。」

澪「鈴猫さんが解りやすすぎるだけじゃないっすか?」

崇「悠、鈴猫はお前の顔は直視出来ないそうだ」

悠「おいおい…。」

鈴猫「いや、違うのよ?悠の顔がどうとかじゃなくてね…」

悠「おれの顔なんか見たって気持ち悪いだけだから当たり前だろ。なんのために髪でバリケード張ってると思ってる」

鈴猫「……えぇぇ」

崇「お前はお前でいつもズレてるから面白いな」

悠「ズレてねぇよ。ひととして軸がブレてるだけだ」

澪「もっと悪いだろ…」

鈴猫「……」

悠「鈴猫はなんで項垂(うなだ)れてる?」

美喜「自分の好みについて考え直してるんじゃない?」

崇「時間の無駄だろ。」

鈴猫「なんでよ!」

崇「……」

トンッ

悠「お?」

ダキッ
鈴猫「にゃっ…!?」

崇「ほらな。」

悠「なに?おれはなんで押されたんだ?」

鈴猫「っ……」
プルプル

澪「めっちゃ小刻みに震えてる…」

美喜「思春期の中学生か…」

悠「あの…鈴猫さん?」

鈴猫「ひゃい!?」

悠「受け止めてくれたのは嬉しいんですが、そろそろ離してもらっていいですか?このままだと持病のアレルギーで右手が勝手におっぱいを掴むかもしれない」

鈴猫「だ、ダメッ!」

澪「ないわー。アレルギーにそんな症状ないわー。」

崇「春だな」

美喜「崇、今日はボケるわね…」
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