ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(4/26/夜)ー

千夜「よう」

悠「あ、千夜ちゃん。飲みに来たのん?」


千夜「……炭酸水ひとつ」
美喜「はい、どうぞ」

悠「華麗にスルー。っか、珍しいな。この時間帯って忙しいだろ?」

千夜「まぁな。けど、ちょっと最後の休みもらったんだ。」

悠「最後の…?」

千夜「……お前新宿で店やってんだろ」

悠「ん、あーまぁ…。関係あんのか?」

千夜「あのなぁ……もうゴールデン・ウィークだろ。飲食店なんかかき入れのてんてこ舞いじゃねぇのか」

悠「あー……そーだな?」

千夜「おま…適当な返事だな」

悠「いっひっひ。真面目な千夜ちゃんと比べられたらうちは道楽に近いからな。はなちゃんのバイト代が出て家賃さえ払えたらOKだし。」

千夜「はん……ま、お前がそれでいいなら勝手だしなんも口だししねぇけどよ。」

悠「まぁ、ゴールデン・ウィークはいったらまた食いにいくから」

千夜「時間帯次第ではお前のラーメンにラー油タラシ込むぞ」

悠「おれ辛いん平気だぞ?かじりたくないけど、ハバネロかじれるし。」

千夜「あぁ?お前ワサビ喰えねぇってただろ」

悠「ワサビはツンと来るから味覚的にも精神的にも無理なだけだ。だから、タバスコもやや苦手だな。唐辛子やカラシは大好きだぞ」

千夜「なんだそのめんどくせぇの…」

悠「母さんが極辛党だったからな。多分遺伝かな」

千夜「……お袋さん、ワサビ喰えなかったのか?」

悠「いや、あの人は喰ってたな。刺身かワサビか解らんくらい塗りたくって喰ってたし」

千夜「……」





紅「悠って辛いの平気なんだな」

優日「酒のみは基本辛いの好きだからね」

ともき「優日もか?」

優日「うーん、普通かな。コショウがしっかりきいた焼き鳥は好きだけど」

鈴猫「優日ちゃん、オヤジっぽい」

優日「あ、酷いですよ~」

紅「じゃあ、優日の子猫ちゃんこのあと焼き鳥食いにいくか?」

優日「あ、いいね!鈴猫さんとともき君もいこうよ」

ともき「え…」

紅「そうだな。どっかいい店知らないか?」

ともき「まぁ、知ってるには知ってるけど…いいのか?」

紅「なにが?」

ともき「……いや、なんでもない」

鈴猫「悠と和辰君は……あれ?」

美喜「さっき帰ったわよ。」

鈴猫「あ…そうなんだ」

紅「そういや、ゆうの子猫ちゃんもいつの間にか居なくなってるな。」

ともき「しかも、呼びたくても連絡とれないしな。」

紅「今なら千夜ちゃんに電話したら近くにいるんじゃね?」

ともき「いや、黙って消えたし多分誘っても来ないと思うぞ。」

優日「おー、さすがによくわかってるね。」
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