ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー小鳥遊邸・広間(4/24/夜)ー

悠「……って、訳でしばらく家に帰らなかった。」

真桜「本当にこのフラフラは…フラフラ、フラフラ、フラフラ、フラフラしやがってなの」

悠「いやぁ、はは」

崇「なぜ、このフラフラははにかんでる?」

楓子「言われたことをポジティブにとらえれる、精神の持ち主ですやよ」

崇「……」

ともき「お前さ、ひと言くらいいっとけよな。心配するだろ」

悠「いったつもりだったんだよ。」

ともき「携帯は?」

悠「部屋に忘れてた。」

ともき「呆れてものがいえない…」

悠(女)「コイツの心配するだけ無駄だって」

悠「っか、心配する奴なんかいないだろ。」

ともき「なんで、そういう部分はネガティブなんだよ」

悠(女)「いやいや、違くて。ネガティブとかじゃなく。あーしらは別に居ても居なくてもいいポジションじゃん?」

悠「そうそう。自由気ままにだからな」

ともき「はぁ…」

崇「まぁ、それが事実だろ。餌をやっても寄り付かないくせに、意味の解らないところで構って欲しい。我が儘で天の邪鬼なのがフラフラだから」

悠「だから、フラフラをおれの固有名にすんな」

駒狸「なんにせよ。おかえりなさい悠くん。」

悠「はい、ただいま。みろ、駒狸さんなんか小言ひとついわずに迎え入れてくれてる」

駒狸「いっても無駄だと理解しましたから。それにどうでもいいんですよね。残された人がどんな思いでいるかなんてのも考えてもらえないし。」

悠「わぁ、見た目笑顔で中は修羅ってた。」

ともき「自業自得だろ」

崇「反省はしないだろうけどな。」

悠「おいおい、全員が全員非難かよ」

楓子「師匠、師匠。ご安心ください。この雪之丞楓子、例え世界中の人間すべてが敵になろうとも師匠の味方でございますやよ!」

悠「……梔姉さんが抜き身の刀を持って対峙してきたら?」

楓子「……し」

悠「し?」

楓子「死を……覚悟で…突攻を……しかけますやよ」

ともき「お前、泣かすなよ」

悠「いやいやいや、泣かしてないし。冗談だし。」

崇「さて、そろそろ俺は行く。せいぜいのんびりしてくれ」

悠「あ、崇」

崇「なんだ?」

悠「和龍軒まで乗せてってくれ。」

崇「…かまわんが」

ともき「まだ出掛けるのかお前は……」

悠「ここのところうどん生活だったし。ラーメン食いたいんだらぁ」

ともき「明日じゃダメなのか…」

悠「思い立ったら即行動だらぁ」

真桜「その行動力をもっと別のところに生かしやがれなの」

悠「例えば?」

ともき「聞くなよ!?」

真桜「真桜に尽して喜ばせろなの」

悠「ほーら、たかいたかい~」

真桜「わーい…なの…」

悠「……」

真桜「……」

悠「怒った?」

真桜「ぶぇつになの」

悠「さ、さて、和龍軒いってくるわ」

ともき「逃げたな…」
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