ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(4/24/昼)ー

崇「……」

美喜「あら、いらっしゃい。昼からひとりでなんて珍しいわね。」

崇「そろそろだと思ってな」

澪「なにがです?」

崇「フラフラだよ」

美喜「フラフラってなによ?」

悠「ちぇき~。」

崇「ほらな。」

澪「悠…」

悠「うっす。はい、これおみやげ。」

ドサドサ…

美喜「おみやげって……え、なに、旅行にでもいってたの?」

悠「あー?」

澪「お前ここ最近姿見せなかっただろ。」

悠「あれ?いってなかった?森下さんのバイトにいくって」

澪「初耳だよ。」

美喜「けど、そういわれたら少し前に森下さんとそんな話してたわね…。」

澪「なんのバイトだ?」

悠「コラム書き。」

澪「あぁ、いつものストリートビートのやつか。」

美喜「連載持ったの?」

悠「まさか、不定期掲載だ。こづかい稼ぎ程度のな。」

崇「ストビーはストリートの雑誌だろ。それなのに池袋から離れたのか?」

悠「今回のは街のコラムのじゃなくて、同じ会社が出してる違う雑誌の食べ歩き特集。」

崇「食い物の事と練り歩くのはお前の数少ない才能だな」

悠「うるへーよ」

澪「はは、それでどこいってきたんだ?」

悠「うどん(香川)県。うどん特集だとさ。」

崇「なるほど。だから、土産の品がうどんか。」

悠「あと、醤油サイダーとか醤油アイス、ハマチアイス、イチジクドリンク、ゴックンうまじむらとかも買ってきた。」

澪「なんかキワモノ感が目立つな…」

悠「北海道のジンギスカンキャラメルレベルなもんもあるぞ。マジなのか悪ふざけなのかわからないレベル」

美喜「それでコラムはできたの?」

悠「締め切りは守る男だじぇい。バイト料も入ったしタダ飯にタダ旅行。なかなかいいバイトだった。」

崇「それより、お前は旅行に出るときも携帯不携帯か…?」

悠「携帯は家に忘れたんだよ。出発時に財布と手帳しか持ってなかったし。」

美喜「ほぼ、身一つね」

悠「替えの下着くらいは持ってたぞ」

美喜「聞いてない」

崇「そうだ。お前がフラフラしてる間に…」

悠「フラフラいうのやめてくれないか?最近まおにフラフラって呼ばれてるんだから。」

崇「友利が帰って来てるぞ」

悠「ふぅん……え?」

崇「同じことは二度いわない」

悠「マジで友利帰って来てるのか?」

美喜「えぇ、ラジオでリミッター解除したトークを繰り広げてるわね」

悠「ともきの喉が潰れていなけりゃいいけど」

澪「なんで解るんだ?」

悠「友利を処理できるツッコミ技術を持ってるのはともきか優日か稲葉ぐらいだろ。けど、優日は自由にさせるし、稲葉はむしろ後押しする。じゃあ実質ちゃんと相手とれるのはともきしかいない。簡単な推理だよワトソン君。」

澪「あぁ…そうかい。ていうか、誰がワトソンだ」

悠「さてと、今日は帰るかな。他の連中にも土産渡さなきゃならないし。」

崇「なら、送ってやる」

悠「お、サンキュ。」
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