ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー小鳥遊邸・庭(4/23/昼)ー

楓子「ふっ、はっ、ふっ…」

スパン!スパン!スパン!
スパン!スパン!スパン!

影子「あちぃ……春なのにあついぃ…」

楓子「ふっ、ふっ、カゲコ、ふっ、さんも、ふっ、一緒に、ふっ、素振り打ち、ふっ、いかがですか、ふっ、やよ」

影子「やんねぇーよぉ。暑苦しい…」

ピンポーン!
ピンポーン!

楓子「ふっ……誰か来たみたいですやよ」

影子「ほっときゃ駒狸がでるだろ」

楓子「駒狸さんは真桜さんとお出掛けしてるじゃないですかやよ。それに、もしかしたら…」

来ヶ谷「美しい」

影子「!?」
楓子「!?」

来ヶ谷「汗を垂らして運動する少女。ここまで美しいものは他にはないな。」

楓子「誰…ですかやよ」

来ヶ谷「あぁ、すまない。チャイムを鳴らしても反応がなかったから、少女の香り…もとい、声がしたので勝手に入らせてもらったのだ。だから竹刀を降ろしてもらえないだろうか?」

楓子「不法侵入者をまえに……」

優日「こんにちは」

楓子「優日さん……っということは貴女は優日さんのお友だちですかやよ」

来ヶ谷「恋人だ」

優日「うん。来ヶ谷さんは友達だよ。」

来ヶ谷「スルースキルが高いな月見里女史は」

楓子「それは失礼しましたやよ。それで何かご用ですかやよ?」

来ヶ谷「君が欲しい。」

優日「悠いる?」

楓子「いえ、師匠は最近お帰りにはなってないですやよ。お得意の消息不明ですやよ」

優日「そうなんだ。来ヶ谷さんが悠と遊びたいっていったから連れてきたんだけど…」

来ヶ谷「なぁに、この娘と出会えただけで十分な収穫だ。」

楓子「ブル…なにか身の危険を感じますやよ」

来ヶ谷「ふふふ~」

優日「じゃあ悠がどこにいるかとかは?」

楓子「わかりませんやよ。携帯もいつもの(携帯不携帯)でつながりませんしやよ」

優日「そっかー」

楓子「ただ、師匠のことですから普通にどこでも生きてけるのは確実ですやよ。」

来ヶ谷「どうやら君は悠に心酔しているようだね」

楓子「師匠は手本であり、師であり、尊敬の対象ですやよ。あと、私は雪之丞楓子、デコでいいですやよ」

来ヶ谷「ではそう呼ばせてもらおう。私は来ヶ谷だ」

楓子「来ヶ谷さんですねやよ。改めてよろしくおねがいしますやよ」

来ヶ谷「ちなみにさっきまでいた少女は?」

楓子「カゲコさんですやよ。師匠がいうには恥ずかしがり屋だから初対面の人とはうまく話せな……痛っ。」

優日「どこからか石が飛んできたね」

楓子「酷いですやよ…。」

来ヶ谷「ふむ、お姉さんが舐めてあげよう」

楓子「結構ですやよ」

来ヶ谷「結構…肯定だな」

楓子「ち、違いますやよ!あ、ちょ…竹刀をとらない…腕を掴まないで…近…近い!!」

優日「来ヶ谷さんを止めれない私はただ見守るしかできなかった…」



パッ…

影子「…バッカじゃねーの?」
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