ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ー???(4/22/昼)ー

柏「……なんの用事だ。」

ミハイル「別に僕はお前なんぞに用はないわい。」

柏「……」

ガシッ…トコトコ、ガチャ…

ミハイル「わかった。わかった。わかったから頭をワシ掴みにして窓の外に向けるのは止めてくれ」

柏「……」

匣「イトコ小鳥遊柏。ボクのシンユウを投身させるのは話が済んでからにしてくれないかな」

柏「…お前が呼んだのか…」

ミハイル「わかったらとっとと降ろせ。このタレ目野郎」

ベチン!!

柏「……」

ツカツカツカ…

匣「きひひ。壁に叩きつけられたゴキブリだね。」

ミハイル「無粋な男だ。一国の王を壁にぶん投げたぞ」

匣「当然の行為だといっておこう。」

ミハイル「冗談の通じん男だ」

匣「彼に投げられて生きてる君も大概冗談じゃない生き物だけどね」

ミハイル「そんなに誉めるな。それよりひき抜いてくれないか。」

匣「おいおい、病弱な風前の灯火(ともしび)みたいなボクにそんなことができるわけ無いだろう。自力で這い出てくれ」

ミハイル「出来るか!!全身がめり込んどるのわからんのか!」

匣「このまま話す方向でいいかい?」

ミハイル「良いわけあるか!僕はどんな話しでも他人からお茶とお菓子を出されて全部食いつくしてからじゃないと話したくない人間なんだ!」

匣「ずうずうしさもここまでくると素晴らしいねぇ。剣の颯くんもそう思わない買い?きひひ。」

颯「俺はずうずうしくは無いですよ。」

匣「守銭奴といういみなら同じだよ。違うのはこっちは金持国王、君は借金王なだけだ」

颯「その差には天と地の差がありますがね…」

ミハイル「いいからさっさと僕を助けろ!貧乏人」

颯「腹立つなぁ…」

ミハイル「助けたら、一万ドルあげるぞ」

颯「いきますよ…そーれ!」

ズポッ!

匣「いやしいねぇ」

颯「借金返済のためさ。昼飯が砂糖水生活は辛いし」

ミハイル「ふぅ。あぁ、空気が美味い。」

颯「ミハイル殿下、約束の…」

ミハイル「あぁ、そうだったな。ほら。」

ヒョイ

颯「はぃ?」

ミハイル「一万ドル持ち上げただろ。匣、それで話しとはなんだ」

匣「あぁ、向こうに行こう。プロフェッサーマリアンとプロフェッサー海が待っている。」

ミハイル「茶菓子は出るんだろうな」

匣「なにかしらあるだろう。なんならボクと同じ点滴とかサプリはどうだい?」

ミハイル「サプリなら食ってもいいな。もちろん茶菓子もな」

匣「きひひ。君のがめつさは本物だねぇ。やっぱりそのくらいの狂った人間は面白い。きひひ。」

ミハイル「僕は正常だ。異常はお前だ。」

匣「きひひ。否定はしないけどね。たしかにボクは正常じゃないね。きひひひ。あ、颯君はお昼にしてくるといい。」

颯「…………砂糖水のみにいくか…」
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