ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~2

ーラスタ・ラヴ(3/14/夜)ー

崇「ほぅ……珍しい客だな」

柏「……」

本郷「……」

崇「本郷、そう警戒するな。この男がその気ならおとなしく座ってる訳がない。」

柏「ふん。」

本郷「ふっ…」

崇「それで、なんの用事だ?」

柏「ただ近くを通っただけだ。それと、強いていうなら少し時間が空いたから飲みに来ただけだ。」

崇「なお珍しい事だな。」

柏「……金置いとくぞ」

美喜「どうも」

崇「なんだ、行くのか?」

柏「時間は潰れた。それにお前と顔を付き合わせて飲む気はない」

崇「それは俺も同じだ」

柏「邪魔だ。退け」

本郷「……」

崇「本郷」

本郷「……ふっ。」

崇「……奴はなにか話してたか?」

澪「いや、特には…」

美喜「仏頂面で来て、仏頂面で飲んで、仏頂面で出ていったわ。」

崇「そうか」

炎銃「よぉ、今、小鳥遊の従兄とすれ違ったぞ。あ、崇さん」

崇「手は出してないだろうな?」

炎銃「しませんよ。あの野郎はいけ好かないっすけど……あ、けど、命令なら今からでも襲いますよ」

崇「止めろ。」

炎銃「…うっす」

崇「それより。炎」

炎銃「はい?」

崇「今日のラジオ。結局鈴猫との決着はどうなった?」

炎銃「あー、あれは子供は殴るなと鈴猫に怒鳴り付けられました。あいつ、やっぱ声デカイっすね。」

美喜「アンタでも鈴猫には敵わないのね」

炎銃「あぁん?ざけんなよ。やかましいのと腕っぷしは関係ねぇだろ。」

崇「くっくっ。だが、八極は強力だろ。」

炎銃「まぁ……接近戦は勘弁すね。」

澪「崇さん、八極について知ってるんすか?」

崇「知らん。名前と破壊力だけだ」

美喜「その二点だけなのね…」

崇「細かい事は悠みたいなのの担当だろ」

悠「呼んだ?」

炎銃「ゴキブリどっから涌いた。」

悠「人をゴキブリみたいに……いま、ゴキブリってハッキリいった?」

炎銃「あぁ。」

悠「あ、おれの聞き違いとかじゃなかったか……なんだろう、目から汗が…」

炎銃「目玉潰してやろうか?」

悠「結構だよ!」

炎銃「じゃあ、潰す」

悠「なんでだよ!?」

炎銃「結構って肯定だろ」

悠「崇、止めてくれ」

崇「お前なら鈴猫の一連の動き解説できるか?」

悠「シカトの上、質問されたよ……。鈴猫の八極はアレだろ、裏当→勇身衝拳→劈胯→双弾手→狸門頂肘の洒落にならんコンボ。」

炎銃「お前がいつもぶちかまされてんのは?」

悠「狸門頂肘。内臓が口から出てきそうになる」

炎銃「出たらいいのにな」

悠「そこまでおれの事が嫌いか…」

炎銃「決して好きではねぇなぁ。」
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