ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(4/8/夜)ー

悠「……」

ともき「どうした?考え込んで?」

紅「悩みがあるんなら、この俺に何でも相談してみろ。」

美喜「下らないことに悩んでるに1000円」

澪「じゃあ、本当に悩んでるに1シリング」

美喜「勝つ気ゼロね」

澪「オーナーこそ、安牌に安牌過ぎるでしょ」

悠「独房にずっと入れられるのと、毒棒をズッ!といれられるの、どっちがマシかなと…」

ともき「独房…」

紅「毒棒…」

悠「うん、独房にずっとか毒棒をズッ!とか…」

楓子「毒棒って…文字通り?譬喩ですかやよ?」

悠「より嫌な方向で考えてくれればいい」

ともき「どっちも嫌だろ…」

美喜「1シリング」

澪「どうぞ」

美喜「……なんか受け取ったら守銭奴みたいだから止めとくわ。」

澪「はは。」

悠「じゃあ…久しぶりになんかB級な食べ物の話しでもしようか。」

紅「お、いいな。」

悠「じゃあ……マカロニサラダについての研究報告!」

紅「マカロニサラダ?」

ともき「マカロニにマヨネーズをあえたやつだよな。よく弁当とかにはいってる。」

悠「そうだ。定食の添え物だったり、スーパーの惣菜コーナーなんかにも良くならんでる。おれはこのマカロニサラダが大好きでな。ポテトサラダには出せないペニョっとした食感がいいんだ…。っか、あれがついてるかいないかで定食や弁当の個人的評価が1ランク変化する」

紅「そこまでか…」

悠「殆どしゃべらなくて地味なヤツだけど、そいつがいるかいないかで飲み会の面白さが変わるヤツ……おれにとってはそういう食べ物だ」

ともき「なるほど」

悠「しかも単純に見えてその構成は意外に複雑でな。「マカロニをマヨネーズであえた」食べ物のハズなのに。自宅でマカロニを茹でてマヨネーズと混ぜると……やたら酸っぱくて味の濃い別物にしかならない」

楓子「たしかに市販のマヨネーズの味とはどこか違いますやよ」

悠「あやしげな業務用マヨネーズで混ぜて増粘剤系を加えるといいのかもしれないが、個人のレベルであんまりそこは追求したくない」

ともき「悠ならやりそうだけどな」

紅「っていうか、マカロニサラダってどんな味だったかピンと来ないんだけど」

悠「食えばわかる」

紅「自宅で味を引き出すのは難しいったじゃん」

悠「ヨーグルトなんかを追加で混ぜたら多少は近づくぞ」

ともき「ってか、別にスーパーでもコンビニででもマカロニサラダを買えばいいんじゃないのか?それに、自分で味を出すのは難しいんだろ?」

紅「なるほど…盲点だった。」

悠「さすがだな、ともき。素晴らしい着観点だ」

ともき「いや、違うだろ…」
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