ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(4/5/夜)ー

拳二「お前、最近たるんでねぇか?」

悠「……あー?」

拳二「なんだろうな…。覇気がねぇっーのか、やる気がねぇっーのか」

美喜「年中そうじゃないの?」

拳二「そうだったな。」

悠「失礼な。ゲームの発売日とかはバリバリやる気あるし」

ともき「それ以外にもやる気出せよ…」

悠「ともき、知ってるか?バカがやる気出すとマジでウザイって。」

ともき「どうしてそこまで自分を貶める…」

拳二「かっかっか、確かにコイツはバカだな。」

悠「なんでかな、拳二にバカっていわれると、本気でイラっとくるんだが…」

拳二「んだと!テメッ、自分でいったんじゃねぇか!」

悠「自分でいうのとひとにいわれるのは違うだろ!」

拳二「お前とおれはそんなこと気がねすることもねぇだろ!」

悠「大抵の事は気がねしないが、本物のバカにバカといわれるのは腹がたつんだよ」

拳二「えと、ちょっとなにいってるかわからねぇ」

ともき「斬新な切り返しですね」

悠「素でいってそうだから怖い。」

拳二「かっかっか。」

悠「なんで笑った…。」

拳二「なんとなくだ。っわか、話を戻すがお前、最近たるんでね?」

悠「具体的にいえ。」

拳二「……」

ガシッ!

悠「っ……いきなりなんだよ?」

拳二「ほれ、簡単に胸ぐら掴めた。」

悠「真横からいきなりやられて避けれるかよ!」

拳二「避けれなくても、もっと瞬間的に反応出来てたろ。」

悠「知らねぇよ。っか、いいから離せや。服が伸びるだろ」

拳二「ったく、そんなんだと襲撃されたら咄嗟に動けねぇぞ」

悠「紅じゃあるまいし、おれが襲撃も闇討ちもされる理由なんかねぇよ。」

ともき「紅も闇討ちされるようなひとには思わないけどな。」

悠「いや、紅はアレで恨み買ってるだろ~」

紅「なんの、話してるんだ?」

ともき「うわ、びっくりした」

紅「よっす。」

悠「おう、紅は意外と恨み買ってるだろって話だ」

拳二「悠が最近たるんできたって話だ。」

紅「まるで別々な話なんだが……。まぁ、恨みは買ってるかな。出来るだけ買われないように始末つけてきたけど」

ともき「さらっと怖いな。」

紅「んで、悠だけど……たるんでるんじゃないか?」

悠「紅まで、おれの何処がたるんで…」

ガシッ!

紅「ほら、簡単に胸ぐら掴めた。」

悠「……」

拳二「だろぉ?」

悠「お前らは……どうして揃いも揃ってひとの胸ぐらを掴む基準で判断するんだよ…」

紅「掴んだこの胸ぐらはどうしたらいい?」

悠「なにもしなくていいから離してくれ。」

紅「それは…地面に叩きつける感じで?」

悠「普通に離さんかい!」

拳二「かっかっか、バカだ。バカだ。」

ともき「楽しそうっすね」

拳二「まぁなぁ、なにせ悠はバカでも最高にカッコいいバカだからな」

ともき「本人にいってあげてくださいよ」

拳二「気恥ずかしくていえっかよ」
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