ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(4/2/夜)ー

悠「ちぇき。」

ともき「ちわっす」

美喜「いらっしゃい」

悠「昼間は温いのに夜になったら冷えるよなぁ。冷えると身体に悪いから温かいのを飲むことにしよう。そうだ。それがいい。」

ともき「なにひとりで会話を終わらせてる」

悠「すまん、気持ちが先走って」

澪「それでなに飲むんだ?」

悠「焼酎に七味を入れて混ぜてくれ。」

澪「それ、飲めるのか?」

悠「わりといけるんだな。テキーラにタバスコいれたりな」

澪「悠がそれを飲みたいならつくるけどさ……ともきもか?」

ともき「普通に湯割りにしてくれ。」

澪「はは、わかったよ。」

悠「あれ、そういや美喜は?」

澪「ちょっと鈴猫さんの店にいってるぞ」

悠「鈴猫の?」

澪「なんか新しい茶葉が入荷したらしいから、それを見に行ったっぽい」

悠「マジか。おれも新しい茶葉みたいな」

ともき「いってきたら良いじゃないか。」

悠「じゃあ、これ飲んでから。」

美喜「ただいま。」

鈴猫「こんばんわ。」

澪「噂をすればなんとやら…か」

美喜「なにが?」

悠「よう。鈴猫、新しい茶葉が入ったんだって?」

鈴猫「うん。結構いい香りだよ。」

悠「なんで教えてくれないんだよ」

鈴猫「えと……メールしたんだけど…」

悠「……」

ともき「悠、携帯電話は所持しているんだよな?」

悠「携帯…携帯電話なぁ……」

ともき「いつから見てない?」

悠「二三日前から…」

ともき「携帯電話の携帯って意味を一回辞書で調べろ!」

鈴猫「二三日前って、無くしちゃったの?」

悠「いや、目覚まし代わりにしてるからベッドの枕元にはあるはずだ。うん。」

ともき「普通に目覚ましを使えよ!」

悠「目覚まし時計は高確率で破壊してしまうからダメだ。携帯電話ならまだ壊さないだろ…たぶん。」

ともき「たぶんかよ!」

悠「っか、携帯はともきからのモーニングコールテレフォンだから」

ともき「自力で起きろ!」

悠「起きても寝るけどな。」

澪「まるで意味がないな…」

悠「いっひっひ。」

鈴猫「けど、起きないと、ロリ……真桜に起こされない?」

悠「最近いちばんきつかったのが広辞苑を縦に落とされたのと、濡れたゴム手袋で打たれた時だな。痛いわ、冷たいわ、ゴム臭いわ…」

ともき「バイオレンスだな…」

鈴猫「一歩間違えたら怪我するよね…。」

悠「怪我しないギリギリのラインで暴行…もとい、目覚まししてくるんだよ」

ともき「はっきりいって、目覚ましじゃないから。」

悠「目が覚めたら、閻魔様におはようございますしそうで怖い」

鈴猫「自力で起きよう!なんなら、私がモーニングコールしてあげるから」

悠「うーん……モーニングコールはともきがいいや。」

鈴猫「シュン…」

ともき「はぁ…」

悠「え、なにこの空気…」
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