ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/31/昼)ー

紅「もう四月前か」

悠「春休みが終わるなぁ」

美喜「年がら年中休みみたいなもんじゃない」

悠「……そんなことねぇよ」

ともき「微妙に間があったな。」

優日「ちぇき」

鈴猫「こんにちわ」

澪「いらっしゃい。」

悠「よう。昨日は、あれからよく寝れたか?」

優日「あはは。お陰さまで」

鈴猫「昨日なにかあったの?」

優日「いやー飲みながら、うたた寝しちゃったの。」

悠「ひとの膝でグースカ二時間。」

鈴猫「へぇ…」

紅「チッ…」

悠「片や冷たい目、片や笑顔で舌打ちなんだこれ。」

ともき「えと……あ、そうだあのあと悠が送ったんだよな。」

優日「そうそう大変だったんだよ。」

鈴猫「なにかあったの?」

優日「じつは…電車でスリにあっちゃって」

紅「なにっ?」

悠「優日、まだ電車寝とぼけてて財布盗られたんだよ」

優日「幸い、悠がすぐに捕まえてくれたからよかったんだけど」

悠「ほんとに、送ってよかったよ。」

紅「……悠状態だな」

ともき「悠状態だ」

鈴猫「なにそれ?」

紅「悠の側で寝るとトラブルに巻き込まれる状態だ」

鈴猫「そんなの……あるの?」

ともき「この前、紅は悠の側で寝て美人局に絡まれたらしい。」

悠「偶然だっーの。」

優日「次から寝ちゃいそうになったら、ともき君に寄りかかるようにしよう」

悠「悠状態なんてねぇよ」

紅「良かったら俺の膝でもいいぞ。」

優日「ありがと」

悠「なによろしくやってんだか…」

ともき「なんだ焼きもちか?」

悠「なんの?」

ともき「あー、いや、いい…なんでもない」

崇「悠、いるか?」

鈴猫「あ、崇。」

悠「あのさ、おれがここに居て当然みたいな言い方やめてくれないか?」

崇「その当然だから今、俺と話しているんだろ。」

悠「っで、何のようだ。」

崇「短刀直入に聞く。王と何かしてるのか?」

悠「短刀直入にいう。王とは極力関わらないようにしてる。それに何かするなら、少なからず王じゃなく、まだお前と組む。」

崇「そうか、ならいい。」

悠「待て。今度はおれが短刀直入に聞き返す」

崇「いちいち、短刀直入をつけるな。」

悠「なんかあったのか?」

崇「いや、何もない。ただ、最近新宿でお前の噂をよく聞くようになったからな」

悠「おれの噂?」

崇「小さな揉め事を解決してる奴がいるそうだ」

悠「それだけでおれになる理由がわけわからん」

崇「聞いた特徴は「かなり髪の長い」「和柄の服」「迷彩の軍パン」「龍のバンダナ」…」

紅「髪が長い…」

ともき「迷彩の軍パン…」

崇「和柄の服…」

澪「龍のバンダナ…」

鈴猫「全部の特徴が当てはまってるよ。」

悠「そんな奴、腐るほどいるっーの。」
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