ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/22/昼)ー

紅「悠、帰ったかふあぁ~…」

美喜「喋るかあくびか、どっちか片方づつにしなさい」

紅「ちょっと眠いかも」

澪「眠気覚ましになにか飲むか?」

紅「う~ん……いや、また後にするちょっとその辺ブラブラしてくるわ」

美喜「いってらしゃい」









ー池袋西口駅近くー

紅「……って、出てきたはいいけど宛てもないしどうしょかなー。」

戌塚「……」

紅「あれは……おーい、戌ちゃん。」

戌塚「お?なんだ、紅かだぞと」

紅「なんだは酷いな。てゆうか、戌ちゃん、こそなにしてんの?」

戌塚「あぁ、ちょっとここ見てみろだぞと」

紅「電柱?」

戌塚「そう、ここんところだぞと」

紅「んん?なんか書いてあるな……えーと、簡単高収入バイト下記の番号までご連絡ください。」

戌塚「どうおもうぞと」

紅「うん、怪しい。まずこれ手書きだし。簡単高収入なんて謳い書きがなぁ」

戌塚「けど、逆にこうやってひっそりと隠してあるから裏バイトなんじゃないかだぞと」

紅「なるほど、電柱の裏に書いてあるアルバイト、略して裏バイトか」

戌塚「その略しかたはおかしいぞと」

紅「っで、どうするんだ?」

戌塚「いっしょに電話してみないかだぞと。」

紅「う~ん…」

戌塚「やっぱり怪しいかだぞと」

紅「いや、暇だから付き合うのはいいんだけどさ、俺さっきまで悠といっしょに居たんだよ」

戌塚「アニキと?それがどうかしたのかだぞと」

紅「いや、悠といっしょに居たから、なんかトラブルを引き寄せそうな気がして…」

戌塚「なるほど……確かにアニキのトラブルの巻き込まれや引き込み率は神がかってるぞと」

紅「呪いとかの類いかもな。……まぁ、かけてみるか。えーと…×××ー××××…」

『はい、もしもし?』

紅「あぁ、簡単高収入バイトの内容について聞きたいんだけど」

『はい、はじめての方ですね。仕事の内容は至って簡単です。私ども『エア恋人ご紹介倶楽部』の方からご紹介する女性と一日付き合っていただくだけ。お食事やカラオケ、ショッピング……もちろん、それ以上の事も、うふふ。』

紅「そんな事で金を貰えるのか?」

『はい。マダムな皆さまですから、ちょうど今、お相手を待っている方がいらっしゃいますがどうされますか?』

紅「こっち男二人なんだけど」

『大丈夫です。では、池袋西口駅にいる黒いタイトスーツの女性に『エア恋人ご紹介倶楽部』の者と名乗ってください。では、失礼します』

紅「……だってさ」

戌塚「さっそくいくぞと!」

紅「まぁ……暇だしいってみようか。」
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