ｰ三日月(3/20/夜)ｰ

悠「ちぇきっす」

優日「こんばんわ」

恵瑠「いらっしゃいませー…って、センパイまた来たんですか！」

悠「今回は呑みにな。とりあえず日本酒二つとなにか軽くつまみもらえるか」

優日「私は升酒でおねがいしまーす。」

凛「じゃあ、菜花の芥子和えと玉子豆腐でいいかしら。」

優日「美味しそうっ♪」


悠「時季物はいいなぁ。」

恵瑠「センパイって…いっつも誰か女の人といますよね」

悠「あー？」

恵瑠「その「あー？」っていうの怖いです…」

優日「ﾑｸﾞﾑｸﾞ…」

悠「あー？」

優日「ﾑｸﾞﾑｸﾞ…ｺﾞｸﾝ。あー？は悠の口癖だから直らないよ。あと、「っか」「めんどくさい」とか」

悠「っか、そんな女と行動してねぇよ」

恵瑠「昼間は会長、夜は優日さん」

悠「たまたまだよ。基本的におれはひとりかともきと行動してるし」

優日「ナチュラルにともきくんの名前がでるのが凄い。」

悠「おはようからおやすみまで、安心のともき」

優日「心労のの間違いじゃない？」

悠「zzz…」

優日「次は焼酎ください。」

凛「はぁーい。」

恵瑠「センパイ、センパイ～」

悠「なんだ。」

恵瑠「前から気になってたんですけど、なんで料理とか好きになったんですか？」

悠「あー？なんでそんなこと？」

恵瑠「だって、悠センパイいっつも自分の事とか話してくれないじゃないですかぁ。」

悠「別に…あれだよ。自分の飯を自分で作らなきゃならなくなったから。どうせ食うなら美味いもの食いたいから。」

優日「悠らしいひねくれた答えの方でした。」

凛「ひねくれた答えの方？」

優日「この子、本当はもっと素直ないい子なんです。けど、天の邪鬼で」

悠「あー？」

優日「今日はあー？率高いね。」

悠「お前らが言わせてるんだろ。」

恵瑠「それで、それで？」

悠「何が？」

恵瑠「もぉ～料理好きになった理由ですよ！」

悠「別に美味いもの食いたいからと変わらねぇよ。……ただ、昔母さんが「美味しい」っていってくれたのが料理好きになった最大の理由。」

優日「こっちが素直ないい子の方です」

悠「くっそ…余計なことは覚えてやがって……もうお前とは飲まん。」

優日「じゃあ、ご飯だけかぁ。」

悠「そう捉えるか…」

恵瑠「センパイは素直じゃないだけなんですね」

悠「バカ言うな。おれほど素直な人間もいないし、素直なだけじゃ人間、余計なことに巻き込まれるんだぞ」

優日「崇さんのお仕事とかね」

悠「おしゃべりなお口はこのお口かな～？」

ﾑﾆｰ

優日「むゅー！」

悠「いっひっひ。面白い顔になってんぞ」