ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ー三日月(3/20/昼)ー

ガララ…

凛「あ、ごめんなさい。お昼はもうおしまいなんです」

悠「ありゃ、時間過ぎてたか…」

まゆ「ふむ。じゃあ別のお店にしようか。」

凛「あら、悠くんだったの。」

恵瑠「凛さん、凛さん、センパイならいいじゃないですか。ね?あれだったら私が作りますから。」

凛「……そうね。ちょっと待て、表の暖簾は下げてくるから。」

恵瑠「ということでセンパイこちらにどうぞ~。」

悠「やった。」

まゆ「いいのかな?」

恵瑠「はい、どう……あれ?」

まゆ「?」

恵瑠「さ、さか、坂神会長!」

まゆ「おや、君は明香恵瑠君。」

悠「あれ、カエルのこと知ってるのか?」

まゆ「全校生徒の名前くらい覚えていて当然だろう?」

悠「どこのめだかちゃんだよ。」

まゆ「君はさっきからメダカとかカエルとか何の話だい?」

悠「いや、えーと…」

凛「順番に話していけばいいんじゃないかしら。悠くんは皆を知っているのだから。」

悠「ですね。えーと、このお店の女将さんが希凛さん。おれはキリンさんと呼んでる。っで、後輩の明香恵瑠。おれも知らなかったがアイドル業もしててカエルちゃんと呼ばれてるらしい。ここでバイトもしている。そして、おれと同級の坂神まゆ。生徒会長。ばったり会って昼飯に来た。」

まゆ「はじめまして。」

凛「はじめまして。」

恵瑠「こ、こんにちわ」

まゆ「こんにちわ」

悠「あー…喋りすぎた。」

凛「先になにか飲み物を出しましょうか。ビール?日本酒?」

悠「ビー…」

まゆ「悠。」

悠「お茶を二つください。」

凛「え…あー、はい。お茶ね」

まゆ「君はいつもお酒を飲んでいるわけだね」

悠「たまたまっすよ。なぁ、カエル」

恵瑠「そ、そうすよ」

まゆ「……」

悠「ま、まぁ、昼飯食おうぜ」

恵瑠「なんにしますか?」

悠「おれ、刺身定食と日本酒」

まゆ「いった側から…」

悠「おーついうっかり」

まゆ「はぁ…ボクは君が心配だよ」

悠「いっひっひ。」

恵瑠「私もセンパイのこと心配してますよー。」

悠「あー?」

恵瑠「いったい何十人の女性をたぶらかしてるのかなーって」

悠「なんの話だよ。全然たぶらかしてないし。なにより、おれは今まで女にモテたことがない。」

まゆ「君は雰囲気(ムード)とか身の程を解らないといわれないか?」

恵瑠「あとぉー空気も読めない?」

悠「身の程をわきまえてるからの発言なのですが…おれ、なにか間違ってますか?」

凛「そうねぇ。私からはなんとも言えないけど…。悠くんは悠くんでとても魅力的だと思うわよ」

悠「や、やめてください。照れちゃいますよ。」

まゆ「何故だろうこんなに負けた気分なのは。」

恵瑠「私的にはあんな動揺したセンパイに驚きです…。」
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