ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/20/昼)ー

悠「王手詰み。」

拳二「……」

紅「おっさん。完敗だな。」

拳二「うるせぇ!」

悠「負けたからって騒ぐなよみっともない。」

拳二「お前も少しは加減しろよなぁ…」

悠「すでに飛車、角、金銀、桂馬槍落ちなんだけど。これ以上の手加減て、裸王(王将一枚)でやれと?」

拳二「……それで負けたら色々辛いからやっぱいい。」

紅「じゃ、おっさん俺とやろうぜ。弱いもん同士」

拳二「おう。やるか」

悠「え、お前ら昼飯いかないのか?」

紅「俺、昼食ってきたし。」

拳二「俺ぁはこれ終わったら仕事だ。」

悠「マジか……。そっちの二人は?」

澪「俺も済ましたよ。」

美喜「私は今食べてる。サッドイッチでいいなら半分食べる?」

悠「いや、その一人前にも満たない量のサッドイッチを貰うのはいくらなんでもしのびねぇよ。」

美喜「もうけっこうお腹いっぱいなのよね。」

悠「美喜は普通にもっと食わないと針がねみたいになるぞ…。さて、なんか食いにいってくるか。」

澪「いってら。」












ー池袋西口駅近くー

悠「なに食うかなぁ。パスタ、焼きそば、ウドン、ラーメン…ってめん類ばっかりかーい…。……はぁ、ツッコミが居ないのはつまらんなぁ。おっと…」

ドンッ

まゆ「あ、すいません。」

悠「いや、こちらこそ……って、まゆ。」

まゆ「悠…。奇遇だね。」

悠「本当だな。なにしてるんだ?」

まゆ「図書館からの帰りさ。春休みだし有意義に勉強しようと思ってね。」

悠「わぁ…耳が痛い。」

まゆ「君は例によって散歩かい?」

悠「まぁ、そんなところかな。」

まゆ「ふふ。」

悠「なんだ?」

まゆ「いや、君はめんどくさがり屋で動きたがらないくせに、お散歩が趣味なのが可笑しくてね。」

悠「目的を持って動くのがダメなんだよ。なんっーのかなぁ…め…」

まゆ「めんどくさい」

悠「むっ…」

まゆ「ふふ。ボクも少しは君の事を分かっているだろ?」

悠「へへ~…参りました。参りましたついでに、まゆ昼飯食った?」

まゆ「いや、まだだけど。……というより、「参りました」のついでに聞くことなのかい?」

悠「こまけぇこたぁいいんだよ。」

まゆ「よく解らないな。それでボクの昼食がどうかしたかい?」

悠「おれも昼飯まだなんだよ。」

まゆ「あぁ、それは引き留めてすまなかった。」

悠「いや、それでよかったらいっしょに昼飯行かないか?」

まゆ「え?」

悠「ひとりで食うのもなんだし。どうだ?」

まゆ「かまっ……構わないよ。」

悠「んじゃ、行こうぜ。なんか食いたいのあるか?パスタ、ウドン、ラーメン、焼きそば…。」

まゆ「めん類ばかりだね。」

悠「よかった。やっぱり、ツッコミが居るといいなぁ」

まゆ「?」
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