ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/19/昼)ー

千夜「……」

澪「よう。いらっしゃい」

翡翠「…ペコ…」

澪「お…翡翠ちゃん。え、なんで、千夜が?」

千夜「…うちにひとりでラーメン食いに来てて、ほっとく訳にもいかねぇからつれてきた。」

翡翠「…そこまでこどもじゃない…」

千夜「……」

澪「はは、千夜は意外と面倒見がいいな。」

千夜「ちっ…」

澪「そう不機嫌になるなよ。炭酸水でいいか?」

千夜「あぁ。」

翡翠「…たんさん…すい?…」

澪「コーラとかソーダみたいに甘くない炭酸かな。シュワシュワするだけの水」

翡翠「…おいしい?…」

澪「うーん、どうかな。普通は割るために使うものだからなぁ。」

千夜「……気になるなら飲んでみるか?」

翡翠「…コクリ…んゅっ……」

千夜「どうだ?」

翡翠「…おいしくない…」

千夜「だろうな。」

澪「オレンジジュース足してあげるよ。これでオレンジソーダになるから。」

千夜「おい…」

澪「千夜には新しい炭酸水出すって」

翡翠「…ねっ…」

千夜「なんだ?」

翡翠「…なんでのむの?…」

千夜「あ?炭酸水をか?」

翡翠「…コクコク…」

千夜「俺は下戸(げこ)だからだ」

翡翠「…げこ?…」

澪「お酒が飲めなかったり苦手なひとのこと」

千夜「だからカクテルは飲めねぇ。けど、コーラやジュースなんかは甘すぎて飲めたもんじゃねぇ。だから、無味の炭酸水が一番なんだよ。」

翡翠「…たいへん…」

千夜「別に大変でもねぇよ。水でも茶でも珈琲でも飲めるし。」

翡翠「…おみそしるは?…」

千夜「あのなぁ、別に液体が飲めねぇわけじゃねぇよ。普通にスープだろうがなんだろうが飲める。」

翡翠「……」

千夜「っーか、お前おれん家がラーメン屋なの忘れてねぇか?」

翡翠「………いーじーみす…」

千夜「悠みたいなこといってんじゃねぇよ」

澪「ははは。」

千夜「っか、俺はそろそろ帰るぞ。店のほうに戻らねぇと行けねぇし。お前もひとりで平気なんだろ?」

翡翠「…へいき…」

千夜「ま、ここにいりゃあ誰かしらくるだろうけど」

翡翠「…はあく…」

千夜「……お前、マジで少し悠と付き合うの控えるか、真似するの止めろ。ぜってーにいい言葉遣いになんねぇから。」

翡翠「…だめ?…」

千夜「彼奴はな反面教師だ。」

翡翠「…はんめんきょうし?…」

千夜「真似すべき人間じゃねぇってこった」

翡翠「……」

千夜「勘違いすんなよ。俺は悠を貶してる訳じゃねぇぞ。ただな上っ面だけ真似しても彼奴の良いところは真似できねぇ。」

翡翠「…コク…」

澪「ほんと、面倒見がいいな。」

千夜「ふん。俺もわかるんだよ。欲しいもんはいつだって近くて、とおいところだからな。」
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