ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/12)ー

摩耶「それでね……」

金剛「ほう……」

悠「ちぇき。」

ともき「ども」

美喜「いらっしゃい。」

摩耶「あ、悠くん。ともきくん。」

悠「おぅ。二人も来てたのか。」

金剛「あぁ。」

摩耶「今日ね、金剛くんと一日中遊んでたんだ。」

ともき「どっか出掛けてたの?」

摩耶「春物の服を見に行ってボーリングしてカラオケいって~ご飯食べて今かな。」

悠「イチイチしてんなお前ら。」

金剛「お前らには負ける。」

悠「うふ。」

ともき「うふ。じゃないだろ。」

悠「冗談はさておき…金剛に頼みたいことがあるんだけど」

金剛「なんだ、改まって?」

悠「いつでもいいからさ、軽トラ貸してくれないか。」

金剛「そんなことか。別にいいぞ。なにか運ぶのか?」

悠「ちょっとな」

金剛「手伝ってやろうか?」

悠「マジで。なら頼む。」

金剛「いいさ。っで、何を運ぶんだ?」

悠「ちょっと、おれの家から新宿までだ。」

金剛「そうか。ならうちから乗ってて悠の家に行けばいいな。」

悠「おう。」

金剛「それでいったい何を運ぶんだ?」

悠「いやー、助かるわぁ。持つべきものは頼りになる友人だよな。」

金剛「オーバーな奴だな。っで、なにを…」

悠「明日でもいいか?金剛がいけるなら朝イチで…」

金剛「なにを運ぶのか言えぇぇ!!!」

悠「やっと突っ込んだか」
金剛「やっぱりワザとかこの野郎!」

悠「ぐぇっ…こ、金剛、首絞まってる!本気で絞まってる」

摩耶「金剛くん生き生きしてるなぁ」

ともき「あれが生き生きなの?」

摩耶「僕にはチョークスリーパーとかかけてこないし。」

ともき「掛けられたいのか…」

摩耶「そんなマゾヒズムは無いけど、僕も仲良くじゃれあいたいな~って思うかな。」

ともき「……」

悠「ぬぅ…………秘技・脱け殻の術!」

ヌルンッ

金剛「うぉ!?キモチワリッ」

悠「だぁれが企画物のAV男優ばりにローションでヌルヌルしてるだと!」

金剛「なに一ついってねぇよ!」

ともき「あれが仲良くじゃれあってるのか?」

摩耶「あはは。」

ともき「笑って誤魔化さない。」

摩耶「ともき君はツッコミのスペシャリストだね。」

ともき「はは…」

摩耶「けど、実際僕がボケても金剛くんはああいう風には絡んでこないんだよね。どうしてかな?」

ともき「それは…悠ぐらいならチョークスリーパーかけても壊れないけど、摩耶くんにチョークスリーパーなんかかけたら顔丸々潰しそうだからじゃないか?」

摩耶「なるほどなー。冷静な解説ありがとう」

ともき「いや、本当のところはどうか知らないけどな。」
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