ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/10/夜)ー

悠「なぁ、ともき」

ともき「うん?」

悠「夕飯はラーメン食いに行かない」

ともき「千夜とこか?」

悠「あぁ、和龍すぺしゃる食べたい」

ともき「俺は良いけど、たまにははやく家に帰らなくていいのか?」

悠「今夜は帰りたくない」

ともき「手を握るな。」

悠「ともきの手ってなんかかわいいよな。」

ともき「マジマジと観察するな。」

悠「ガジッ」

ともき「噛むな!」

悠「チロチロ…」

ともき「舐めるな!」

悠「ちゅ~」

ともき「吸うなっ!」

美喜「あのさ、イチイチするならホテルか家でしてくれない」

ともき「してないです。」

悠「おれはどこでもいいけど」

ともき「うるせぇよ。」

悠「照れるなよ」

ともき「照れる要素も、照れたところもないから」

悠「ふぅん…」

ともき「なんだ、なんで今日はやたら絡んでくる?」

悠「いや、なんかともきに甘えたい日なだけ」

ともき「なんだそりゃ」

悠「いいじゃんかたまにはおれを甘えさせてくれよ」

ともき「普段は俺が甘えてるみたいな言い方はやめい。」

澪「毎日そんなやりとりしてるのか?」

悠「だいたいこんな感じ」

ともき「暇があるとうちに来てるよな…」

悠「嫌なのか?」

ともき「嫌じゃないけど、勝手に上がり込むのはやめてくれ。本気でビックリするから。」

美喜「合鍵でももってるの?」

悠「いや、鍵の在処をしってるだけ。窓枠の隙間。」

ともき「バラすな。」

美喜「置き場変えたほうがいいわよ」

ともき「いや、けど…」

澪「なんか問題があるのか?」

ともき「玄関先で待たすのもなんかな…」

美喜「優しいわね。だからコイツがつけあがるのよ」

悠「つけあがるとか酷くない?」

ともき「それに長時間悠がドアの前に屯(たむろ)してると近所から妙な噂がたちそうだし。まだ部屋の中に入れてたほうがいいかなって」

悠「ともきゅんもわりと酷なこといってくれるね」

ともき「仕方ないだろ。悠の見た目は誤解されやすいんだから。」

悠「どこがだよ。」

ともき「まず服装。正直柄が悪い。」

悠「和柄は日本の誇る文化だろ。」

ともき「次に髪。怖いんだよ。」

悠「もう見慣れただろ。」

ともき「俺らはそうでも、まわりの人からしたらお前の髪型はけっこう…その…怖がられるんだよ」

悠「けど、ともきのマンションの大家さんはけっこうおれのこと気に入ってくれてるよ」

ともき「いつのまに大家さんと仲良くなったんだ…。」

悠「わりと前から。つい先日は花の贈り物もしたぞ。ほら、ともきに持っていったペチュニア」

ともき「頼むから周りから攻略してくのやめてくれ。」
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