ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/2/夜)ー

悠「へっ…ぷちょん!?」
ともき「妙なクシャミを…いや、くしゃみか?」

悠「くしゃみだよ。」

紅「悠は腹の音もおかしいし、色んな意味で人間離れしてるな。」

悠「くしゃみひとつで人間離れとかいわれだしたよ」

楓子「師匠は人間の枠に囚われないくらいのお人なのですやよ」

悠「飴あげるから黙ってろ。」

楓子「わぁいやよ!」

影子「子供かよ…。」

紅「俺も欲しい。」

悠「ほら、いくらでもあるぞ」

ポロポロポロ

澪「なんでこんなに飴持ってるんだ?」

悠「部屋を掃除してたらいっぱい出てきたんだ。」

紅「痛んでないよな?」

悠「飴だしそうそう腐らんよ」

ともき「じゃあ、俺もひとつもらおうかな」

拳二「よぅ」

美喜「いらっしゃい」

悠「なんだ、拳二その格好」

拳二「葬式だ。はぁ、肩こったぜ。ねぇちゃんビールたのまぁ」

美喜「はいはい。」

悠「葬式くらいなんだ。初七日から三回忌までどれだけ忙しいと思ってる。おれなんかジジイとバアちゃんとのひとりでやったんだぞ。」

紅「初七日とかってなんだっけ?」

ともき「葬式のあとで行う供養だよ」

悠「初七日(7日)、二七日(14日)、三七日(21日)、四七日(28日)、五七日(35日)、六七日(42日)、七七日(49)、百ヵ日(100日)、一周忌(満1年)、三回忌(満2年)だ。」

紅「へぇ。」

拳二「っか、初七日と四十九日と三回忌しかしないだろ今時は」

悠「まぁな。ちなみに人は死んだ後、なぜ初七日から三回忌まであるかというと十王による裁判を受けるからだ」

ともき「十王?」

悠「秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山王、平等王、都市王、五道転輪王な」

拳二「妙なことしってんなぁ。」

悠「そうか?あり大抵な知識だと思ってたけど」

ともき「初七日からの流れからは知ってる人はいるだろうけど、閻魔王とかの正確な名前と順番なんか知らないっての」

悠「歴代の校長を覚えるようなノリだよ。」

紅「それは全然違うだろ。」

悠「こまけぇこたぁいいんだよ!」

拳二「ところでよ。お前iPodとか使ってたよな?」

悠「iPodは標準装備だ。」

拳二「俺も買ったんだがよ。使い方がいまいちわからねぇんだよ。これなんだが」

悠「iPodじゃなくiPodtouchの方かよ。拳二の癖にタッチパネルとか……いいなこれくれ。」

ともき「くれ発言かよ…」

拳二「別にいいぞ。」

ともき「いいの?!」

拳二「使いこなせれねぇしな。変わりに今度CDウォークマン買うの付き合えよ」

悠「付き合う!付き合う!っか、本当にいいんだな?」

拳二「いいよ。調子にのって使えねぇの買った俺が悪りぃし」
36/100ページ
スキ