ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(3/1/夜)ー

悠「おかわり」

澪「飲みすぎだろ。」

悠「まだ、ビール三杯だろ。」

美喜「それに一杯づつ日本酒足してるけどね。」

悠「「足して」じゃなく「割って」るんだよ。」

ともき「割り方がおかしいよな」

悠「飲みやすいぜ。ともきものむか?」

ともき「悪酔いしそうだからいい。」

悠「大丈夫酔ってもおれが介抱してやるよ」

ともき「本気で酔うと明日につかえるから嫌なんだよ。」

悠「真面目だにゃあ」

ともき「お前が緩すぎるんだよ」

悠「閉めるときはちゃんと閉めてるだろ」

ともき「それ以外は緩みっぱなしだろ」

悠「こいつぁ一本とられたぜ。それでおかわりまだかな?」

澪「結局は飲むのかよ」

悠「酒は人間関係と会話を円滑にする潤滑油だぞ?」

ともき「それと同時にひとの本質をあばいたり、最高の人間が最低の人間になりうる物でもあるけどな」

悠「いっひっひ。」

ともき「笑うな、笑うな。」

悠「でも、酒が飲めるって大人になったなぁって、思わね?」

ともき「……」

悠「え、なにその微妙な顔。見た目で買った本をいざ読んでみるとイマイチだったみたいな。」

澪「分かりやすいように聞こえて、なんて回りくどい説明なんだ。」

ともき「お前いつから飲んでる?」

悠「いつからってさっきからだが?」

ともき「違う。何歳から飲んでるかっていってるんだよ。」

悠「……細かいことは気にするな。」

ともき「いつから大人になったんだよ…」

悠「大人になるといえばエロ本だな。」

ともき「おい、勝手に話を終わらすな。そして進めるな」

悠「けど、うすっぺらいエロスしか語れなかったり、濃いエロスを語れたら大人とか思ってるガキも居るから一概にエロ本では大人になったとは…」

ともき「もういい、もういい。」

澪「というか…もう少し健全なことは無いのか?」

悠「おれのどこが不健全だというのだ」

ともき「全体的にだよ。」

悠「ですよね。」

美喜「もう少し普通の会話は無いの?」

悠「普通っていうのが一番難しいんだよ。」

ともき「急に真面目になるな。」

悠「じゃあ何か小ネタでも話そうか。……おとぎ話に一寸法師ってあるだろ」

ともき「また、急だな。」

澪「超略したら、お屋敷の姫が悪い鬼と遭遇して一寸法師が鬼を退治するってアレか?」

悠「それだ。あの話しに出てくる川は今の道頓堀だといわれてる」

「「「マジで!?」」」

悠「うん。阪神ファンやカーネル・サンダースがしょっちゅう飛び込んでる川。」

ともき「いや、カーネル・サンダースはしょっちゅうは飛び込まないだろ。」
35/100ページ
スキ