ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(2/25/深夜)ー

美喜「っで、なんで戻ってきたの?」

悠「蟹の店閉まってた…ウッ…ウウッ…」

美喜「なんで半泣き?」

拳二「あぁ、こいつな蟹がちょ~好きなんだよ」

美喜「半泣きになるほどに?」

澪「しかし、まぁ…こんな時間だしな。開いててもラストオーダーギリギリだろうし」

拳二「んで、しゃあねーから適当に飯買って来たんだよ」

美喜「それでなんで戻って来るのよ」

悠「外で食うのはさすがに寒い」

美喜「家で食べなさいよ…」

悠「家まではらへりが持ちそうになかったんだよ。こんな時間に拳二を家にあげたくないし」

澪「なんかさらっと酷いこといったよな?」

悠「気のせいだろ。」

紅「それで何買ってきたんだ?」

拳二「寿司とかだが……食うか?」

紅「食う。宮も食うよな。」

宮塚「……構わないなら。」

拳二「おう。遠慮はいらねぇぞ。俺の奢りだ。」

悠「その金はおれが支払った金だよな。」

拳二「家賃だろ」

紅「お、納豆巻きだ」

宮塚「…こっちの魚の寿司じゃなく何故納豆を?」

紅「いや、なんとなく」

拳二「あー、その納豆とか玉子とかは悠にやってくれ」

紅「むぐ?」

悠「口にもの入れて喋んなよ。」

紅「ゴクッ…なんで?」

拳二「山葵(わさび)が入ってる寿司だと悠が食えねえから」

悠「……」

美喜「え、なに、アンタ山葵食べれないの?」

悠「つーんとするからキライなのデス」

紅「けど、美喜みたいにツンツンしたの好きだろ。」

悠「山葵とツンデレは違う!」

美喜「誰がツンデレよ!」

宮塚「……パクパク」

澪「飲み物日本酒にしときます?」

拳二「俺ぁ、日本酒でかまわねぇ」

紅「ジンジャエール」

宮塚「コーラ」

悠「ビールを中ジョッキと冷酒コップ一杯」

澪「は?」

悠「ビールを日本酒で割るんだよ。けっこう美味いぞ」

澪「そのチャンポン大丈夫か?」

悠「麦と米だ。無問題だ。」

美喜「問題はそこじゃ無いでしょ。」

悠「っか、このあなごめしチンしてくれ。」

美喜「うん。」

紅「なんかちょいすオッサンぽいな」

悠「アナゴうまいじゃん」

宮塚「…確かに」

悠「うぉ、宮塚と意見があった」

………チン!

美喜「いただきます」

悠「お前が食うんかい!」

拳二「かっかっか。まだまだあるんだいいじゃねぇか。そっちの兄ちゃんも食えや」

澪「じゃ、遠慮なく。っか、何気にいい寿司だな」

拳二「銀座の寿司屋のだからな。」

澪「よくテイクアウト出来ましたね」

拳二「閉めようとしてたけど無理矢理作らせた。まぁ、うちの息がかかってる店だしな。」

紅「でたーヤクザの圧力」

宮塚「…なんだこのカッパ巻きぎっしりのは」

悠「あ、それおれの」

美喜「山葵がダメじゃなくて寿司がダメなんじゃないの?」

悠「いやいや、寿司は好きだ。けど、キュウリも大好き。」
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