ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(2/21/夜)ー

悠「ちぇき」

鈴猫「あ、悠」

悠「おう……って、鈴猫だけか?」

鈴猫「私も今来たんだけど誰も居なくて」

悠「澪も美喜も居ないのか?」

鈴猫「みたいだよ」

悠「不用心だな…。しかたないおれが暫く留守番しててやるか飲みながら。」

鈴猫「お酒を飲みたいだけだよね?」

悠「否定はしない。」

鈴猫「しようよ…」

悠「鈴猫はなにのむ?」

鈴猫「あれ、私も巻き込まれてる?」

悠「あ、帰るか?」

鈴猫「……居る。」

悠「じゃあ、二人で仲良く留守番してよーぜ」

鈴猫「…うん。」

悠「っで、なにのむ?」

鈴猫「もしかして、飲み相手が欲しかっただけ?」

悠「ひとり飲みも悪くないけど、誰か居るならサシ飲みも悪くない。」

鈴猫「はあぁ…」

悠「どした?」

鈴猫「なんでもない」

悠「で、なにのむ?」

鈴猫「答えるまで繰り返す気だよね…。なにか甘くてアルコール度数が少ないのかな」

悠「ホット・ビールでも作るか?」

鈴猫「なにそれ」

悠「黒ビールにグラニュートとかいれて暖めるやつ。酒っか別種の飲みものになるけど」

鈴猫「美味しいの?」

悠「若い姉ちゃんの間ではイケるらしいぞ。おれはダメな味だったけど」

鈴猫「じゃあそれでいいよ」

悠「はい、ありがとうございます。ご一緒にポテトとシェイクはいかがですか?」

鈴猫「ホット・ビールにポテトはともかく、シェイクがつくのはおかしい」

悠「ハンバーガーショップを意識してみた。」

鈴猫「バイトしたことあるの?」

悠「いや、無い。」

鈴猫「あ、そう…。」

悠「で、セットにしとくか?」

鈴猫「え、本当にポテトとシェイクあるの?」

悠「無い。」

鈴猫「そろそろ怒ろうかな…」

悠「ちょっとしたお茶目じゃないか。」

鈴猫「あのねぇ……あ、そうだ。」

悠「なんだ、本当にポテトとシェイクがいるのか?」

鈴猫「違います。ポテトもシェイクもいらないけど、スマイルひとつ」

悠「5万円になります。」
鈴猫「高っ…」

悠「お持ち帰りなら10万円になりますが」

鈴猫「テイクアウト……10万円…か」

悠「まぁ、冗談だけどな」

鈴猫「わ、わかってますから!」

悠「なに興奮してる」

鈴猫「してません。」

悠「ところでホット・ビールがいい感じでぬるくなってきてるけど」

鈴猫「暖かいうちに渡してよ!?」

悠「話してる間に冷めたからおれは悪くない。」

鈴猫「もぅ…ズズッ……あ、おいしい」

悠「飲みやすい温度だろ。」

鈴猫「そういえば……私猫舌なのに普通に飲めた。」

悠「いっただろ。ちょうどいい感じでぬるくなってきてるって」

鈴猫「…うん。」

悠「ぷはっ…大吟醸うまっ」

鈴猫「高そうなの飲んでるし…」
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