ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ー三日月(2/15/深夜)ー

悠「ちぇき…あ」

優日「お?」

恵瑠「あ!センパイ!お久しぶりです。」

悠「うっす…。優日、こんな時間まで飲んでるのかよ」

優日「悠こそ。」

悠「おれはさっきまでラスタで紅に捕まってたんだよ。んで、眠気がとんでお腹すいたから飲みに来たの。」

凛「あらあら、じゃあなにかお腹にたまるもの作りましょうか」

優日「鳥からがいいです」

悠「らしいので、鳥から二つと日本酒はぬる燗で。」
凛「はぁい」

優日「バレンタイン貰えた?」

恵瑠「ピク」

悠「イヤミか」

優日「そんなつもりは無いんだけど」

悠「くそ、紹興酒と養命酒チャンポンしてやろうか」

優日「全然養命してないね。」

悠「うっせ。もうバレンタインは終了してるんだからこの話題は終わりだ。」

優日「あ、もう15日か。あ……ラストオーダーなんじゃあ?」

凛「看板は下ろしてきたから大丈夫よ。二人の貸しきり」

悠「あーすいません。とっとと食って出ていきますから」

凛「ゆっくりしていっていいのよ。」

優日「ありがとうございます♪」

恵瑠「センパイ~もしかしてチョコゼロですか?」

悠「チョコはゼロだ。大福はもらったけど」

恵瑠「大福?」

優日「悠はチョコ嫌いなんだよ。」

恵瑠「え…」

優日「そういえばなんで?」

悠「なんかあの甘さが苦手。カカオ99%みたいな苦いのなら平気だけど」

優日「変わってるよね」

凛「味覚が大人なのね。はい、鳥から」

悠「あ、旨そう」

恵瑠「……(どうしよう…チョコあるけど渡しにくい…。けど、渡したい…。)」

優日「悠って飲兵衛だよね。日本酒オンリーで呑めるし。」

悠「そんなもんだろ」

優日「私はいろんなのをちょこっとずつ楽しみたいよ?」

悠「女子か!あ、女子か…」

優日「女子だよ」

凛「真の飲兵衛はひたしら清酒を何合も仰ぐわよね」

優日「悠の場合、性質(たち)が悪いのは、お店で呑んでて、メンチ切りが酷いときがあるんだよね。しかも相手を認識して0.1秒くらいで威嚇するし」

悠「そんな柄悪い真似するか!」

優日「してましたー。」

悠「いつしたよ」

優日「この前、升片手に「あ?」って拳二さんに威嚇してたよ。手慣れた威嚇で」

悠「あれは拳二だからだ。」

凛「普段の悠くんや優日ちゃんの飲み場所が気になるわ。」

悠「立呑屋とかがメインです」

優日「だね。」

凛「し、渋いわね」

優日「夜中まで開いてるお店がいいんだよね。飲み明かすのは日本の伝統だし」

悠「因習だよ。空気なんて読まずに帰りたい時に帰るのがいいんだよ」

優日「あ、そうだね。」

悠「納得かい」
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