ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ー???(2/14/夜)ー

火車「ネコさぁーん、あっちの蛇には餌ぁやりおわちゃいましたぜい」

ネコ「ご苦労様にゃ。こっちはあと三匹」

火車「しっかし、キショくないっすか?蜘蛛やらムカデやら」

ネコ「気持ちは悪いけど別に平気だにゃ。それにこの子らがいないとお薬(毒)が生成できにゃいし」

火車「そりゃあーそうっすけどー。わざわざ自分で育てなくてもよくね?みたいな?」

ネコ「八雲博士のお手伝いもお仕事のひとつ。それに…こうやって見てるとカエルなんかは愛嬌あるにゃ。」

スッ…

火車「ん?ネコさん、ネコさん」

ネコ「なんにゃ?チョコは用意してないにゃ」

火車「違うっすよ。いや、それはそれでさみしいっすけどぉ。」

ネコ「冷凍マウスならあげるにゃ」

火車「それ蛇の餌でさぁ…。じゃなくて今誰か通らなかったすか?」

ネコ「八雲博士じゃないかにゃ?あの人、生気がないから気配ないし」

火車「いいますねぇ…。」

ネコ「こんなところに忍び込む奴はいないにゃ~。」




マリアン「っで、バイテクのプランナーと……」

空「予定の経費の…」

光臣「新人の鍛練経過が…」

柏「マリアンは明日までに書類でまとめろ。経費はいくらでも匣がだす。結果を一日でも早く出せ。カスを残していてもしかたない。上位五名のみ次のステップに移せ。他のは成績とデータだけ記録して再度基礎プランからやり直させろ。」
マリアン「ハイハイ」
空「わかりました」
光臣「仰せのままに」

柏「ふぅ…」

スッ…

影子「失礼します。」

柏「……来たかのか。明日でも構わなかったのに」

影子「いえ、大したことはしていませんでしたから…。それよりご用は?」

柏「あぁ、煙草のストックが切れそうでな、今まではお前に手配任せておいただろ。その後任を頼むのを忘れてたからな。ネコにでも伝えておけ」

影子「わかりました。すぐに新しいのを手配しておきます。」

柏「以上だ。もういいぞ。」

影子「はい。あ、そうだ…柏さん」

柏「なんだ」

影子「柏さんは…バレンタインとか興味は?」

柏「あ?」

影子「いや、さっきそういう話をしてたので……。」

柏「くだらん。……悠にでも渡すのか。」

影子「なぁ、なっ、そ、ん、そんなわけ無いですよ!」

柏「違うのか、毒でも仕込のならいくらでも用意するぞ。」

影子「し、失礼します。」
スッ…

柏「……」

匣「失礼するよ。おや、従兄柏だけかい?誰かと話していたような気がしたんだけど気のせいだったかな。」

柏「なんのようだ。」

匣「今日はバレンタインだからね。僕の手作りチョコをふるまいにきたんだよ。きひひ。」

柏「材料をいってみろ。」

匣「マゴットチョコだよ。」

柏「……」

匣「マゴットセラピーようのマゴットが沢山余ってねぇ。処分するのもアレだからピューレにしてホワイトチョコに混ぜてみたんだ。」

柏「食った奴は?」

匣「美味しい、美味しいといったあと、マゴットを蛆虫だと説明するとみんなトイレに駆け込んだよ。ちゃんとローヤルゼリーで綺麗に育てた栄養たっぷりの蛆虫なのにね。きひひ。」

柏「こんなもんを作るお前も狂ってるが、吐くとは情けない。鍛練をやり直しだな。ガリガリ……ぺっ。味はイマイチ蛋白過ぎる。」

匣「きひひ。それでも口にはしてくれる従兄柏は好きだなぁ。」

柏「俺はお前が嫌いだ。」

匣「きひひ。まいったねぇ。きひひひひ。」
12/100ページ
スキ