ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅱ】~

ーラスタ・ラヴ(2/11/夜)ー

美喜「はあぁ…」

澪「なんとか片付け終わりましたね。」

美喜「ったく、騒いだあとの処理はこっちなんだから……やめてほしいわ。」

澪「はは。」

悠「ちぇき。」

美喜「……外のドアに準備中って看板をかけてなかった?」

悠「これ?」

美喜「外すな!」

ともき「すまん、止まらなかった。」

澪「まぁ、仕方ないな。片付けも済んだところだし」

悠「じゃあ、さっそく一杯貰おうか。」

美喜「昨日さんざん飲んだでしょ。」

悠「飲んでねぇよ。周りのやつはガパガパ飲んでたからおれも飲んだ風に思われてるけど。全然飲んでねぇよ。」

ともき「たまには休肝日をつくるべきだと思うぞ」

悠「おしゃけは妙薬なんです。」

ともき「薬も過ぎれば毒だ。」

悠「良しも悪しも、薬も毒も、全部を取り込むことが大事だろ。」

ともき「悠に口先じゃ敵わん」

悠「いっひっひ。誉め言葉と受け取っとくよ。」

ともき「好きにしてくれ」

美喜「っで、結局飲むの?」

悠「モロチン…もとい、もちろん。」

美喜「はぁ…」

悠「ため息吐かれたよ?」

ともき「気持ちは痛いほどわかる。」

悠「ありぃ?」

澪「はい。お待たせ。」

悠「いただきおかわり。」

澪「はやっ!?」

ともき「酒は水じゃないぞ…」

悠「身体がアルコールを呼んでいる。欲しているのだ。」

ともき「それ、アルコール依存症じゃないか…?」

悠「失礼なまだギリギリセーフだよ。」

ともき「ギリギリかい」

紅「うーす。」

美喜「まだ、準備中よ。看板……」

悠「はい、返しとく」

美喜「角で殴ったら痛いかしら」

悠「ストップ・ザ・暴力」

紅「っで、やってる、やってるない?」

悠「やってる」

美喜「アンタが答えるな」

紅「あ、そうだ。さっきコンビニいったら悠の好きそうなのあったから買ってみたんだけど。ちょうど良かった今やるよ。」

ともき「食玩?」

紅「いや、お茶に付属してたストラップ」

悠「あ、まどマギフェアのやつか。ありがと」

紅「知ってたのか。」

悠「発売初日にフルコンプしたよ。全六種で見えてるからすぐに揃った。」

紅「なんだ、じゃあいらないか」

悠「いや、貰う。」

ともき「貰うんかい。」

悠「コレクト♪コレクト♪おれはダブりも全然喜べるタイプのオタクだ。」

ともき「逞しいな…」

悠「まぁ、それは全コンプしてるからいえる発言だけどな。揃ってなくてダブりばっかになったらさすがにおれも穏やかじゃいられないね」

紅「なんか、ワガママだな。」

悠「母性本能くすぐられるだろ」

ともき「なにいってんだ?」

紅「母性より闘争本能くすぐられるな」

悠「それはおれの発言でイラついてるってことか?」

紅「いや、たぶん違う」

悠「たぶんかよ…」
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