ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(2/6/夜)ー

影子「……」

ともき「ちわっ。」

美喜「いらっしゃい。ひとり?」

ともき「あぁ、さっきまで亮といたけど」

澪「亮は?」

ともき「闘路で摩耶君が卯天君とエキシビジョンやるって聞いて駆けていった」

澪「あ、それ俺もちょっと見たいな…」

美喜「闘路でエキシビジョンならネットでも見れるんじゃい?」

澪「あ、そうですね。ともきはなんでいかなかったんだ?」

ともき「まぁ、寒いし。」

澪「なんか発言が悠に似てないか?」

ともき「やめてください。」

澪「丁寧語で否定された。」

影子「ま、否定もしたくなるわな。」

ともき「カゲコちゃん!?」

澪「居たのか…」

影子「カゲコじゃねぇーし、エイコだっーの!あと、居たよ!一時間も前からいたよ!」

澪「一時間も前から…」

美喜「声かけてくれたら飲み物だしたのに」

影子「別になにか飲みたくてきたわけじゃねーし」

美喜「じゃあなにか用事?」

影子「別に…」

ともき「そういや話しはまったく変わるんだけど。カゲ…影子ちゃんは悠の家で寝泊まりしてるんだよな?」

影子「そうだよ。」

ともき「ひと部屋借りてるのか?」

影子「最初はデコの奴と同室だったけど、誰かと居たり、広いと落ちつかねぇから一番狭いとにいる」

ともき「狭いとこ?おれもよく悠の家泊まるけど…そんな場所あったっけ?」

影子「……」

ともき「あ、あれ?どうした」

悠「それはおれが説明しよう!」

ともき「うわっ!出た!」

悠「人をぺっちゃんこになったチューブを必死に押し出して飛び出た歯みがき粉みたくいうな」

ともき「言いたいことは解るけど、長いし微妙に分かりにくい例えなんだよ。」

悠「うむ、それでカゲコの小娘が巣にしてる場所だが」

影子「カゲコじゃねぇーし、だれが小娘だ!それに巣ってなんだよ!」

ともき「お、いいツッコミだな。」

影子「コイツの発言を否定してるだけだよ!」

ともき「なんで怒られたんだろ…」

悠「子供だからな。」

影子「子供じゃねーよ!」

美喜「いくつ?」

影子「十四歳」

澪「中坊…」

ともき「中学生と同じくらいか…」

悠「ガキだろ。」

影子「うるせー!ガキ、ガキいうなっ。」

悠「それでこいつおれの部屋の押し入れの中にいるんだけどな」

ともき「なんで!?」

悠「なんか知らんが狭い部屋がいいって言い出してうるさいから。押し入れの中に部屋を与えてやった」

ともき「いやいや…猫型ロボットじゃあるまいし…」

悠「最初は台所の流し台の収納スペースに押し込むつもりだったんだけど、真桜が邪魔になるから却下したんだ」

ともき「マジ?」

影子「今まで二畳くらいの真四角の部屋で生活してたから狭くないと落ち着かない…」

ともき「それで押し入れ…?」

美喜「平気なの?」

影子「快適。悠の存在は邪魔だけどセクハラ酷いし」

悠「いっとくけどおれの部屋がメインだからな…。押し入れはおまけだからな。」
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