ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(2/3/夜)ー

悠「ちぇき。」

ともき「よう。」

紅「なんか久しぶり」

悠「おーう」

ともき「意気消沈してるし、どしたんだ左手を」

悠「鉄鋼の……いや、王のパンチを受け止めたらこうなった」

ともき「なにしてるんだよ」

紅「ワンって…王っか!?マジでどうだった?」

悠「えげつない強さだった。全力のカウンター叩き込んだけどまったくこたえてなかったし。」

紅「そんなにか、そんなにすごいのか」

悠「食い気味に興奮するな…。」

ともき「死ぬなよ。」

悠「冷静にいわないで…」

美喜「節分になんの話してんのよ」

悠「節分は関係ないけどな。大丈夫、うちでは盛大に豆まきしてたから。ある種、段幕ごっこになってたけど」

ともき「掃除が大変そうだな」

紅「悠は参加しないのか?家主なのに」

悠「鬼役になりそうだし。」

紅「鬼役っか、鬼じゃん」

悠「それはもういい」

ともき「っか、それで出てきたのか?」

悠「そうだが?」

ともき「いや、鬼だけに追い出されたのかと」

悠「だからもういいっての!」

紅「あ、そうだ。悠」

悠「んだよ」

紅「不機嫌になるなよ~。姉貴がさあ」

悠「なんだ?帝さんか?妃さんか?」

ともき「めっさ食いついた」

紅「ミカド姉が団子にすごく美味かったって気に入ってたのと、キサキ姉はお礼いっといてくれと頼まれた。あとミカド姉がこんど遊びに行こうって伝えといてくれといわれたのとアドレスとTEL番教えといてくれとも」

悠「マジか、マジかマジか。これはあれかなミカドさんとデートできそうな感じか?」

紅「ミカド姉ならいけるんじゃね?」

ともき「他人事だな」

紅「あはは」

悠「なんかやる気出たかもしれない。美喜、日本酒くれ」

美喜「テンション高いわね」

悠「そりゃ、ミカドさんみたいな人からお誘い受けたら舞い上がるのは仕方ねぇってもんだぜ」

紅「姉貴になに期待してるんだ?」

悠「バカ、あんな綺麗な姉さんに期待以外のなにを持つてんじゃい」

ともき「日本語がおかしいな」

悠「としうえの優しいお姉さんとか最高じゃん」

ともき「それって鈴猫さんもじゃね?」

悠「うん?」

ともき「いや、鈴猫さんも優しい年上のお姉さんだろ」

悠「鈴猫は半分以上同級生とみてる」

紅「俺は闘路のランカーとしてかな」

ともき「お前らなぁ…」

紅「っか、悠はちいさいこが好みなんじゃないのか?」

悠「それは身長的な意味だよな?」

紅「年齢的にも」

悠「……俺は年上のお姉さんでも年下でも可だな」

ともき「なんでもいいんだろ」

悠「まさか、必要なのは愛だぜヴェッ」

紅「なんだ!?」

悠「愛とかいったら気分が…」

ともき「難儀なやつだな…」
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