ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(2/1/夜)ー

優日「こんばんわ」

鈴猫「あ、優日ちゃん」

優日「鈴猫さーん。昨日はありがとうございました。お酌したりしてもらって」

鈴猫「そんな。こっちこそありがとう」

優日「なにがです?」

鈴猫「え、いや…その…さりげなく悠に近づかせてくれたりしたし」

優日「私は美味しいお酒が飲みたかっただけですよ。」

鈴猫「優日ちゃんはクールだよね」

優日「クール…それははじめていわれました」

鈴猫「イヤだった?」

優日「そんなこと無いですよ。けど、私がクールなら鈴猫さんはホットですよね」

鈴猫「ホット?」

優日「暖かいし柔らかいし、優しいお姉さんだし」

鈴猫「な、なんか照れちゃうな」

美喜「仲いいわね」

優日「伊達にともき君ところでずっといっしょにいませんよ」

美喜「メタっぽい発言ね」

楓子「こんばんわですやよ。」

澪「いらっしゃい、ひとりか?」

楓子「はいやよ…」

美喜「なにか元気ないわね。」

楓子「わかりますかやよ」

澪「目に見えて落ち込んでるからな…」

楓子「じつは昨夜から師匠と連絡がつかなくて…」

澪「それはただ悠がいつもの事で携帯不携帯なだけじゃ?」

楓子「それは……あり得ますねやよ」

鈴猫「こんばんわ。楓子ちゃん」

楓子「あ、鈴猫さんに優日さん、どうもですやよ。」
鈴猫「楓子ちゃんは悠を探してるの?」

楓子「探してるわけではないですやよ。けど、探してはダメといわれては無いので、行きそうな場所をいったり来たりしてますやよ」

優日「それは探してるっていうよね」

楓子「あはは、そうですねやよ。それより、私の事なんですけど、デコと呼んでくださいやよ」

鈴猫「いいの?」

楓子「もちろんですやよ。」

鈴猫「じゃあ、デコちゃんね」

楓子「なんでしょうか…鈴猫さんに言われると胸のあたりがキュンとしましたやよ。動脈硬化でしょうかやよ」

優日「生活習慣病じゃなく、それが萌えというやつだよ」

楓子「これが萌えですかやよ。なるほど、師匠が萌えを探求するのもわかる気がしますやよ」

澪「いや、それは解らなくてもいいと思うんだけど」

楓子「いやいや、また師匠のような博識人に一歩近づけましたやよ。」

美喜「私はその幻想をぶち壊したらいいの?」

澪「いや、そっとして置きましょうよ」

優日「鈴猫さんもだけど、デコちゃんも悠が大好きだね」

鈴猫「ゴホゴホッ!!」

澪「大丈夫ですか?おしぼりどうぞ」

鈴猫「あ、ありがと…」

楓子「もちろんですやよ。しかし……鈴猫さんが師匠と付き合うならぜんぜん後押ししますやよ。」

鈴猫「つ、つき、付き合うとかは…」

優日「デコちゃんは最終的にどうなりたいの?」

楓子「師匠のための師匠による師匠の国をつくってそこを守りながら行きたいですやよ」

優日「人民の為の~ってのがあったよね」

楓子「まぁ…師匠なフラフラしてますからあり得ませんけどやよ」

美喜「ときどき発言が解らない娘ね…」
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