ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】10

ーラスタ・ラヴ(1/29/昼)ー

拳二「すっ…ふー……あー、タバコがうめぇ」

紅「おっさんってよ、タバコと酒と意外に楽しみってあるのか?」

拳二「あー?」

紅「俺が見るときは酒とタバコしかイメージないから」

拳二「かっかっか。ま、ガキにはわからねぇだろうな俺様の人生の楽しみ方ってのは」

紅「う~ん……女?」

拳二「バカ、それは男であるなら当たり前のことだ。」

紅「だよな」

拳二「おう。女は宝だからな。いいか、女と出会ったらとにかく声かけとけそうしたらもしかしたらいつかイイことがあるかもしれないからな」

紅「おっさんはイイことがあったことあるのか」

拳二「……」

紅「おーい、おっさん?」

拳二「おれのこたぁ、いいんだよ。」

紅「おっさんが言い出したんじゃないかよ」

拳二「まぁ、そうだけどな。そこは俺の気持ちを察して配慮しろ。」

紅「おっさん、モテなさそうだもんな」

拳二「だから、はっきり言うんじゃねぇよ。」

紅「間違ってた?」

拳二「大当たりだよ」

紅「あはは」

拳二「……」

ゴンッ!!

紅「痛っ~~!」

拳二「うっせぇ。一発殴らせろ」

紅「いや、殴ってる。殴ってるから。」

拳二「なら、もう一発だな」

紅「「なら」の意味がわかんねぇよ?!」

拳二「俺の腹の虫が収まるかどうかだ」

紅「ああ、八つ当たりな」

拳二「……」

ブンッ!

紅「あぶね!?」

拳二「アホ。」

ガゴッ!?

紅「よごっ!!?」

澪「うわっ…左でフェイントかまして、右が本命か…」

拳二「ふんっ。人を殴った数なら俺は崇にも負けねぇっての」

美喜「どーでもいいけど人の店で暴れないでよ。」

拳二「ただのじゃれあいだ。気にするなよ、ねぇちゃん。」

美喜「盛大に気にするわよ」

紅「っ…いてぇ。奥歯がぐわんぐわんする」

拳二「いい感じに当たったからな」

澪「水かなんかいる?」

紅「頼む。おっさんひでぇぜ」

拳二「お前が悪い。」

紅「本当のこといっただけなのによう」

拳二「もっぺん殴られたいのか?天井とか見てみるか?」

紅「はは、ぜったい嫌だ。」

美喜「だから暴れないでよ。」

拳二「しゃあねぇな。……新宿にでも行ってくるかな」

紅「何しに?」

拳二「甘いもの食いにだな。」

紅「甘いもの?」

拳二「それについでにいい乳した姉ちゃん見てこよう」

紅「なにそれ、超楽しそうじゃん。俺もいく」

拳二「お前はいい。」

紅「まぁまぁ、そういわずに俺も甘いもの食いたいし。」

拳二「いいからお前は崇の命令でも待ってろよ」

紅「それは第一厳守だけど言われたままに従うのが忠誠じゃなくね?」

拳二「それは本郷にでもいっとけ」

紅「あはは。本郷は無理だよ。」
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