ー特別編ー黄色のCurrency
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「悠。この人は?」
「コイツは…」
「私は古川稲葉よ。悠の知り合い。よろしくね。」
初対面への外面はさすがによかった。営業スマイルで稲葉は微笑んでいる。
俺は全員分のお茶と中華ゴマダンゴのセットを頼んだ。
紅は将也と稲葉は澪とを中心に話始める。
わりと賑やかになってきたので俺はトイレに行くと言って席をたった。
途中、優日を見つけて声をかけた。
「あ。優日、ちょっといいか。」
「ん、何?」
「店長をちょっと呼んでほしいんだよ。俺の名前出せば多分用件はつたわるから。」
優日は軽くうなずいて店長を呼びにいき、戻ってくると別室につれていかれた。
赤いアオザイを着た美人の姉の方が相手をしてくれる。偽札の話をすると困った顔をした。
「そう。あのNPOにはお友達もいってるし。優日ちゃんたちにも来てもらってるのに。みんなのお金を汚して、自分だけもうけようなんて酷い人たちがいるのね。」
俺は中華茶のはいったちいさな杯をあおってうなずいた。多分これは翠峰高山茶だ。かなり美味い一杯千五百円くらいするやつ。
「それでこの中で見知った顔はいませんか?」
登録票のコピーを見せた。
彼女が一枚ずつ丹念に目をとおすあいだ、俺はひっつめ編みの髪を見ていた。
やっぱり女性の髪は黒がいい。
なにせ池袋を歩いてる若い女はみんなぴかぴかの金と明るい茶のあいだのどこかでヘアカラーを入れている。
「悠鼻の下伸びてる。」
「ゴホゴホ。」
優日に言われて俺は顔に力を入れた。危ない危ない。
店長はコピー紙の束をおくと、アオザイのつつましい胸をそらせた。
「この堀井って人が先月来ていたような気がする。ねぇヨウちゃん。」
振り向いて伝票かなにかを整理している妹を呼んだ。同じ色のアオザイを着たグラマーなほうの妹がやってくる。完璧な姉妹だ。
姉はホリイの写真を見せた。
「この人、覚えてない?ほら、茶器を落として、急須の取っ手を割った。」
妹も思いだしたようだった。
「あぁ、あの妙におどおどした太った人。あの人「いけ!タウン」のスタッフだったんた」
俺は妙に身体の線を強調するアオザイに向かっていった。
「やっぱり、epで払ったのかな?」
妹は自信を持ってうなずいた。
「うちのお店は、epで払ってくれる人には抹茶餡のゴマダンゴをお土産につけるの。この人はその揚げ団子をお代わりしたから覚えてる。」
「そうか…ありがとう」
俺は今のことを手帳に書き込む。
ますますホリイが怪しくなってきた。
「小鳥遊くんは本物の探偵さん?」
俺がメモを見ていると美人の姉が聞いてきた。
「いや、優日とかと同じ学生です。」
「けど、すごいんですよ。私もストーカーから助けてもらったりしました。」
優日がそう言うと姉妹は同時に凄いと声を揃えた。
「いや…そんな、たまたまですよ。」
「私たちに協力できることはある?」
「そうですね……じゃぁ、この事件が解決したら今度デートしてください。」
姉妹は顔を見合わせたあと大笑いした。好感度+1。
「コイツは…」
「私は古川稲葉よ。悠の知り合い。よろしくね。」
初対面への外面はさすがによかった。営業スマイルで稲葉は微笑んでいる。
俺は全員分のお茶と中華ゴマダンゴのセットを頼んだ。
紅は将也と稲葉は澪とを中心に話始める。
わりと賑やかになってきたので俺はトイレに行くと言って席をたった。
途中、優日を見つけて声をかけた。
「あ。優日、ちょっといいか。」
「ん、何?」
「店長をちょっと呼んでほしいんだよ。俺の名前出せば多分用件はつたわるから。」
優日は軽くうなずいて店長を呼びにいき、戻ってくると別室につれていかれた。
赤いアオザイを着た美人の姉の方が相手をしてくれる。偽札の話をすると困った顔をした。
「そう。あのNPOにはお友達もいってるし。優日ちゃんたちにも来てもらってるのに。みんなのお金を汚して、自分だけもうけようなんて酷い人たちがいるのね。」
俺は中華茶のはいったちいさな杯をあおってうなずいた。多分これは翠峰高山茶だ。かなり美味い一杯千五百円くらいするやつ。
「それでこの中で見知った顔はいませんか?」
登録票のコピーを見せた。
彼女が一枚ずつ丹念に目をとおすあいだ、俺はひっつめ編みの髪を見ていた。
やっぱり女性の髪は黒がいい。
なにせ池袋を歩いてる若い女はみんなぴかぴかの金と明るい茶のあいだのどこかでヘアカラーを入れている。
「悠鼻の下伸びてる。」
「ゴホゴホ。」
優日に言われて俺は顔に力を入れた。危ない危ない。
店長はコピー紙の束をおくと、アオザイのつつましい胸をそらせた。
「この堀井って人が先月来ていたような気がする。ねぇヨウちゃん。」
振り向いて伝票かなにかを整理している妹を呼んだ。同じ色のアオザイを着たグラマーなほうの妹がやってくる。完璧な姉妹だ。
姉はホリイの写真を見せた。
「この人、覚えてない?ほら、茶器を落として、急須の取っ手を割った。」
妹も思いだしたようだった。
「あぁ、あの妙におどおどした太った人。あの人「いけ!タウン」のスタッフだったんた」
俺は妙に身体の線を強調するアオザイに向かっていった。
「やっぱり、epで払ったのかな?」
妹は自信を持ってうなずいた。
「うちのお店は、epで払ってくれる人には抹茶餡のゴマダンゴをお土産につけるの。この人はその揚げ団子をお代わりしたから覚えてる。」
「そうか…ありがとう」
俺は今のことを手帳に書き込む。
ますますホリイが怪しくなってきた。
「小鳥遊くんは本物の探偵さん?」
俺がメモを見ていると美人の姉が聞いてきた。
「いや、優日とかと同じ学生です。」
「けど、すごいんですよ。私もストーカーから助けてもらったりしました。」
優日がそう言うと姉妹は同時に凄いと声を揃えた。
「いや…そんな、たまたまですよ。」
「私たちに協力できることはある?」
「そうですね……じゃぁ、この事件が解決したら今度デートしてください。」
姉妹は顔を見合わせたあと大笑いした。好感度+1。