ー特別篇ー立教通り整形シンジゲート
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おれは自分用のスマホで居酒屋の写真を見ながらいった。
「この園田ってやつ、急に暴力的になったりしないかな。ミリタリーマニアで、コンバットナイフ集めが趣味とかさ」
いちおう粗暴な奴かどうか確かめておきたい。今は本当に外見からじゃわからないからな。大人しそうな顔をして、キレたら果てがないなんてガキは池袋にもよくいる。狂犬チワワ。
「よくわかりませんけど、プライベートでもおとなしいみたい。草食系なんだと思います。今まで一度も女の人と付き合ったことがないって噂だから。」
思い込みの強い草食系か。絶対にマスクを外さない美女と同じくらい厄介かもしれない。でも大人しいガキなら、話はカンタン。スズカを囮に誘い出し、S・ウルフ数人の手を借りて、徹底的に脅しをかければ、よほど間抜けじゃない限り、二度とスズカには近づかないだろう。こっちにはやつの職場や住所も割れてるんだから。今回は原稿用紙四枚を仕上げるより、ずっと楽な仕事になりそうだった。
スズカがスマホの時計を確認した。時刻は五時少し前。
「すみません。このあと、ひとと会う約束があるので、失礼してもいいですか」
マスクはしていても美人は美人なので、おれはガッカリ感が出ないようにさわやかに言った。
「おれも、うちの仕事があるから、そこまでいっしょにいくよ」
紅茶は当然割り勘。エスカレーターをくだり、東口と西口を結ぶ線路のしたの地下道をぶらぶらと歩く。ウイロードではいつものようにギターケースを賽銭箱代わりに開いたへたくそなストリートミュージシャンが、恐ろしく稚拙な歌詞の恋の歌を歌っている。狭い地下道の壁に反射して、音がやけにでかく聞こえるのだ。いい迷惑。
「だいたいは店にいるから、なにかあったら顔を出してくれ。スズカさんはどこで待ち合わせ?」
目元に笑みを浮かべてマスク女がいった。
「西口の交番前です。あっ、そうだ。相手はジェフさんなんですけど、ちっと紹介しましょうか。悠さんのこと教えてくれた人ですし。」
立教通りの美容院のトップスタイリストか。顔見知りになっておいて損はないかもしれない。おれの髪型ときたら、もう十年くらい変わってないからな。
「この園田ってやつ、急に暴力的になったりしないかな。ミリタリーマニアで、コンバットナイフ集めが趣味とかさ」
いちおう粗暴な奴かどうか確かめておきたい。今は本当に外見からじゃわからないからな。大人しそうな顔をして、キレたら果てがないなんてガキは池袋にもよくいる。狂犬チワワ。
「よくわかりませんけど、プライベートでもおとなしいみたい。草食系なんだと思います。今まで一度も女の人と付き合ったことがないって噂だから。」
思い込みの強い草食系か。絶対にマスクを外さない美女と同じくらい厄介かもしれない。でも大人しいガキなら、話はカンタン。スズカを囮に誘い出し、S・ウルフ数人の手を借りて、徹底的に脅しをかければ、よほど間抜けじゃない限り、二度とスズカには近づかないだろう。こっちにはやつの職場や住所も割れてるんだから。今回は原稿用紙四枚を仕上げるより、ずっと楽な仕事になりそうだった。
スズカがスマホの時計を確認した。時刻は五時少し前。
「すみません。このあと、ひとと会う約束があるので、失礼してもいいですか」
マスクはしていても美人は美人なので、おれはガッカリ感が出ないようにさわやかに言った。
「おれも、うちの仕事があるから、そこまでいっしょにいくよ」
紅茶は当然割り勘。エスカレーターをくだり、東口と西口を結ぶ線路のしたの地下道をぶらぶらと歩く。ウイロードではいつものようにギターケースを賽銭箱代わりに開いたへたくそなストリートミュージシャンが、恐ろしく稚拙な歌詞の恋の歌を歌っている。狭い地下道の壁に反射して、音がやけにでかく聞こえるのだ。いい迷惑。
「だいたいは店にいるから、なにかあったら顔を出してくれ。スズカさんはどこで待ち合わせ?」
目元に笑みを浮かべてマスク女がいった。
「西口の交番前です。あっ、そうだ。相手はジェフさんなんですけど、ちっと紹介しましょうか。悠さんのこと教えてくれた人ですし。」
立教通りの美容院のトップスタイリストか。顔見知りになっておいて損はないかもしれない。おれの髪型ときたら、もう十年くらい変わってないからな。