ー特別編ー池袋@亀有エクスプレス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
約束の七時までに、おれと両津勘吉は池袋のラーメン屋を三軒はしごした。和龍軒、光麺、えるびすだ。おれがきちんと食べたのは二軒目の店まで。奴はそれぞれの店で綺麗に汁まで飲み干して、焼き餃子を頼んだ。すくなくとも胃袋に関しては、筋金入りのハードボイルドだった。
「さて、いくとするか」
おれはあきれていたが、次第にいかれた巡査長に好感を持ち始めていた。まあ、女たちとは違って、外見では選ばないからな。おれ達が向かったのは池袋駅北口の先にある駐車場である。そのうちデカい再開発でもするのだろう。ビルの間にある錆びた金網で囲まれた薄暗い谷間だ。
ばかでかいポルシェ・カイエンの影に隠れて待っていると綾小路がやってきた。最初はひとりだと思った。奴はあのコートを着て、先に立って歩いてきたのだ。駐車場を見渡してから、後ろを振り返った。軽くうなずく。そこには三人の男がついてきている。どれも不良サラリーマン風。スーツは着てるが、髪は金髪なんて奴らだ。
「どうする?相手は四人だ」おれは隣にいる両津にいった。返事はなかった。気がついたら、奴はRVのかげから飛び出して、綾小路にかけだしていたのだ。
「きさまーー!!」
とんでもない音量で叫んでいる。きっと百万年前かそこらに、おれ達の先祖がイノシシを狩るときもあんな感じだったに違いない。
「しかたねぇなあ!」
おれも走り出した。だいたいおれはケンカは苦手。頭と口で世の中を渡ってるんだが、両津に加勢できるのはおれひとりしかいない。まあ、不良会社員の二人くらいなら、何とでもなるんだが。だが、両津はおれの方を見ずに、背中越しに喚いた。
「手は出すな、悠。こいつらは全部、わしの獲物だ」
おれは思わず笑ってしまった。いいだろう、その腕をしっかり見せてもらおう。おれは夜の駐車場で立ち止まった。軍パンのポケットに手を入れる。警察官が違法行為をする場面て、いつ見てもワクワクするよな。
「さて、いくとするか」
おれはあきれていたが、次第にいかれた巡査長に好感を持ち始めていた。まあ、女たちとは違って、外見では選ばないからな。おれ達が向かったのは池袋駅北口の先にある駐車場である。そのうちデカい再開発でもするのだろう。ビルの間にある錆びた金網で囲まれた薄暗い谷間だ。
ばかでかいポルシェ・カイエンの影に隠れて待っていると綾小路がやってきた。最初はひとりだと思った。奴はあのコートを着て、先に立って歩いてきたのだ。駐車場を見渡してから、後ろを振り返った。軽くうなずく。そこには三人の男がついてきている。どれも不良サラリーマン風。スーツは着てるが、髪は金髪なんて奴らだ。
「どうする?相手は四人だ」おれは隣にいる両津にいった。返事はなかった。気がついたら、奴はRVのかげから飛び出して、綾小路にかけだしていたのだ。
「きさまーー!!」
とんでもない音量で叫んでいる。きっと百万年前かそこらに、おれ達の先祖がイノシシを狩るときもあんな感じだったに違いない。
「しかたねぇなあ!」
おれも走り出した。だいたいおれはケンカは苦手。頭と口で世の中を渡ってるんだが、両津に加勢できるのはおれひとりしかいない。まあ、不良会社員の二人くらいなら、何とでもなるんだが。だが、両津はおれの方を見ずに、背中越しに喚いた。
「手は出すな、悠。こいつらは全部、わしの獲物だ」
おれは思わず笑ってしまった。いいだろう、その腕をしっかり見せてもらおう。おれは夜の駐車場で立ち止まった。軍パンのポケットに手を入れる。警察官が違法行為をする場面て、いつ見てもワクワクするよな。