ー特別編ー黄色のCurrency
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「偽札…。けど、センターじゃ誰もそんな話しは口にしないよ。」
「そうか…」
やはりタブーになっているのか単に知らされてないだけか……
内部事情も調べる必要があるかもしれない。
「うん。ありがと。あと、よかったら携帯番号教えてくれないか?また何か聞くかも知れないし。」
「別に構わないですよ。」
将也と携帯番号とアドレスを交換しだ。
こうして俺の数少ない登録者は男で占めていく。
「邪魔したな」
俺が会議室に戻ったころには、丁度役員も集まっていて会議が始まった。
毎回思うんだが、長々と真面目なフリをするのは疲れる。
俺は重大なホストに居るべき人間じゃないと改めと実感した。
………
放課後になると俺は澪と連絡をとって池袋で合流した。
「待たせた?」
声をかけてきた澪は昨日の学生服と違い。
黒のトレーニングスーツに薄い銀のスエットシャツ。靴は真新しいナイキのショックスだ。
「全然。それよりSウルフのボディーガードみたいだな。」
一度、崇の集会に顔をだしたときこの格好をしたゴツい男たちが陣取っていたのを思い出した。
「あぁ、支給されたやつだよ。いけてないか?」
「いや、似合ってるぜ。」
俺は親指を立ててグッと合図した。
澪は小さく笑ってうなずいた。
「それで今日はどんな事を?」
「ま、おしゃれなカフェ巡りだな。ゆっくりと一日二軒ずつまわろう。」
本当はカフェより居酒屋の方が好みなんだけど、仕事だからしかたない。
「のんびりだな。」
「俺の場合焦っても何も思い浮かばないからね。のびのび自分流に調査するんだよ。」
「まぁ、調査については悠に任せるよ。それで最初の店は?」
「オーディネールかな。」
「わかった。行こう。」
メモの一番目に書かれた場所、立教通りの調理専門学校の並びにある店だ。
………
そのカフェは古いビルの一階で、床はワックスでピカピカのフローリング。
天井は内装材がはがされ配管がむきだしになっていた。
広いフロアのあちこちに田舎のホテルのようなよれた中古家具が置かれている。
俺は玄米のキッシュとローズマリーの紅茶を澪はハーブティを頼んで店長を呼んでもらった。
既にNPOセンターから電話連絡がはいっているので、すべてスムーズに運ぶ。
いつもこんなふうならいいのに。
少ししてカフェオリジナルのTシャツを着た三十代の店長が澪のむかいの黄色いイームズの椅子に腰をおろした。
自己紹介して、おれはいった。
「円と比べるとepはどのくらいの比率でつかわれてますか?」
おしゃれな店長はおしゃれに笑う。
「うちの場合学生街にあるから、多い日は売り上げの二割近くになることがあるかな。」
「やっぱり、若い人が多いんだ。」
今度はおしゃれにうなずいた。左手首のカルティエの腕時計にさわる。
なんだか女にもてそう。 俺もカフェでバイトしようかな。
「そうだね。epで払うのは常連のお客さんが多い。税金のこともあるから、伝票も別に整理してるし、去年の夏ごろ新しいお金の出始めには、よく知ってる客いがいからはepは受け取らなかったよ。」
これほどうまくいっている地域通貨にも最初の壁があったのだ。
おれはなるべく上手におしゃれなうなずきかたを真似た。
隣の澪がクスリと笑う。
「そうか…」
やはりタブーになっているのか単に知らされてないだけか……
内部事情も調べる必要があるかもしれない。
「うん。ありがと。あと、よかったら携帯番号教えてくれないか?また何か聞くかも知れないし。」
「別に構わないですよ。」
将也と携帯番号とアドレスを交換しだ。
こうして俺の数少ない登録者は男で占めていく。
「邪魔したな」
俺が会議室に戻ったころには、丁度役員も集まっていて会議が始まった。
毎回思うんだが、長々と真面目なフリをするのは疲れる。
俺は重大なホストに居るべき人間じゃないと改めと実感した。
………
放課後になると俺は澪と連絡をとって池袋で合流した。
「待たせた?」
声をかけてきた澪は昨日の学生服と違い。
黒のトレーニングスーツに薄い銀のスエットシャツ。靴は真新しいナイキのショックスだ。
「全然。それよりSウルフのボディーガードみたいだな。」
一度、崇の集会に顔をだしたときこの格好をしたゴツい男たちが陣取っていたのを思い出した。
「あぁ、支給されたやつだよ。いけてないか?」
「いや、似合ってるぜ。」
俺は親指を立ててグッと合図した。
澪は小さく笑ってうなずいた。
「それで今日はどんな事を?」
「ま、おしゃれなカフェ巡りだな。ゆっくりと一日二軒ずつまわろう。」
本当はカフェより居酒屋の方が好みなんだけど、仕事だからしかたない。
「のんびりだな。」
「俺の場合焦っても何も思い浮かばないからね。のびのび自分流に調査するんだよ。」
「まぁ、調査については悠に任せるよ。それで最初の店は?」
「オーディネールかな。」
「わかった。行こう。」
メモの一番目に書かれた場所、立教通りの調理専門学校の並びにある店だ。
………
そのカフェは古いビルの一階で、床はワックスでピカピカのフローリング。
天井は内装材がはがされ配管がむきだしになっていた。
広いフロアのあちこちに田舎のホテルのようなよれた中古家具が置かれている。
俺は玄米のキッシュとローズマリーの紅茶を澪はハーブティを頼んで店長を呼んでもらった。
既にNPOセンターから電話連絡がはいっているので、すべてスムーズに運ぶ。
いつもこんなふうならいいのに。
少ししてカフェオリジナルのTシャツを着た三十代の店長が澪のむかいの黄色いイームズの椅子に腰をおろした。
自己紹介して、おれはいった。
「円と比べるとepはどのくらいの比率でつかわれてますか?」
おしゃれな店長はおしゃれに笑う。
「うちの場合学生街にあるから、多い日は売り上げの二割近くになることがあるかな。」
「やっぱり、若い人が多いんだ。」
今度はおしゃれにうなずいた。左手首のカルティエの腕時計にさわる。
なんだか女にもてそう。 俺もカフェでバイトしようかな。
「そうだね。epで払うのは常連のお客さんが多い。税金のこともあるから、伝票も別に整理してるし、去年の夏ごろ新しいお金の出始めには、よく知ってる客いがいからはepは受け取らなかったよ。」
これほどうまくいっている地域通貨にも最初の壁があったのだ。
おれはなるべく上手におしゃれなうなずきかたを真似た。
隣の澪がクスリと笑う。