ー特別編ー黄色のCurrency
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ーファミレスー
ミニ会議とは名ばかりで俺は澪との会話を中心にした。
だって、一緒に仕事するなら相手の事を知っておくのは常識だろ。
「高校生くらいにみえるけど歳は?」
俺はアイスコーヒーをスプーンで回して、スティックシュガーを一本入れる。
渦の中に飲み込まれる砂糖が程よく撹拌されていく。
たまに飲む甘いコーヒーはいい頭の休憩になる。
「16。高校の一年。」
澪はコーラを一口飲んでから短く答えた。
「じゃぁ、一応俺のが歳上なんだな。俺は18で三年。」
結構落ち着いてるし同い年くらいかと思ってた。
「あ、つれ回してるけど家は大丈夫か。連絡とかいれなくて。」
「…1人暮らしだ。」
「そうか。ならOKだな。」
俺が笑っていると、澪は静かに呟いた。
「……聞かないの?」
「何を?」
「1人暮らしの理由とか、俺の素性とか。」
「澪が話してくれるなら聞くし、話したくないなら聞かないかな。」
澪は少しだけ目をおおきくして、ニコッと笑った。
初めて見せる表情。
「悠は変わってるな。けど、話しやすい。」
「そりゃ、誉めてるのか?」
「そのつもりだ。」
「……まぁいいや。それより一つ聞きたいな。」
澪は視線でどうぞといってくる。
俺は一拍子あけて一番の疑問を聞いた。
「崇とはどうして知り合った。見たところ不良でも夜な夜な街をうろつくタイプじゃないだろ?」
「少し前、アパートを探してたんだけど。学生1人じゃ簡単には見つからなくてな。池袋では有名な情報屋がいる事は知ってたから相談しにいったんだ。」
澪は話ながら、隣の席で中年のおっさんと何か話をしている烏哭禅を見る。
「あぁ。確かに優秀だな。あのワークフリーカーわ。」
「その時、ついでにバイトの紹介もしてもらってたら。虎琥狗さんに会った。それで例のNPO団体を紹介してもらった。けど仕事の紹介じゃなく偽札の調査のな。」
「ふぅん…って、ことはだ。俺が受ける前から崇は動いてだんだ。」
「あぁ。有効な情報なら1つ一万。これはSウルフからの出で、NPOからじゃない。ちゃんと依頼されたのは悠だけだ。」
そう言われてもわからなくなってきた。
崇、自体が動いてるのになんで俺が今さら呼ばれたんだろう。
「俺を含めて4人程が調査に駆り出されたけど……成果はなかった。」
「少しもか?」
「俺は最初、調子に乗ったイタズラの線で調べてた。けどわかったのはepの動きだけで偽札との関係はつかめなかったよ。」
澪は憂いを秘めた顔をして首を振った。
俺はむしろそこが気になったので聞いた。
「epって誰が買っていくんだ?池袋周辺しかつかえないだろう。」
「金もコンサートチケットと同じだよ。人気のあるチケットは高い値がつくし、それを持ってるだけでファショナブルってことになる。」
「つまり若い女やガキか…。」
携帯電話の走りのことを思い出した。
街の女たちがファッションとしてとりいれると、なんだって急速に普及するのだ。
ミニ会議とは名ばかりで俺は澪との会話を中心にした。
だって、一緒に仕事するなら相手の事を知っておくのは常識だろ。
「高校生くらいにみえるけど歳は?」
俺はアイスコーヒーをスプーンで回して、スティックシュガーを一本入れる。
渦の中に飲み込まれる砂糖が程よく撹拌されていく。
たまに飲む甘いコーヒーはいい頭の休憩になる。
「16。高校の一年。」
澪はコーラを一口飲んでから短く答えた。
「じゃぁ、一応俺のが歳上なんだな。俺は18で三年。」
結構落ち着いてるし同い年くらいかと思ってた。
「あ、つれ回してるけど家は大丈夫か。連絡とかいれなくて。」
「…1人暮らしだ。」
「そうか。ならOKだな。」
俺が笑っていると、澪は静かに呟いた。
「……聞かないの?」
「何を?」
「1人暮らしの理由とか、俺の素性とか。」
「澪が話してくれるなら聞くし、話したくないなら聞かないかな。」
澪は少しだけ目をおおきくして、ニコッと笑った。
初めて見せる表情。
「悠は変わってるな。けど、話しやすい。」
「そりゃ、誉めてるのか?」
「そのつもりだ。」
「……まぁいいや。それより一つ聞きたいな。」
澪は視線でどうぞといってくる。
俺は一拍子あけて一番の疑問を聞いた。
「崇とはどうして知り合った。見たところ不良でも夜な夜な街をうろつくタイプじゃないだろ?」
「少し前、アパートを探してたんだけど。学生1人じゃ簡単には見つからなくてな。池袋では有名な情報屋がいる事は知ってたから相談しにいったんだ。」
澪は話ながら、隣の席で中年のおっさんと何か話をしている烏哭禅を見る。
「あぁ。確かに優秀だな。あのワークフリーカーわ。」
「その時、ついでにバイトの紹介もしてもらってたら。虎琥狗さんに会った。それで例のNPO団体を紹介してもらった。けど仕事の紹介じゃなく偽札の調査のな。」
「ふぅん…って、ことはだ。俺が受ける前から崇は動いてだんだ。」
「あぁ。有効な情報なら1つ一万。これはSウルフからの出で、NPOからじゃない。ちゃんと依頼されたのは悠だけだ。」
そう言われてもわからなくなってきた。
崇、自体が動いてるのになんで俺が今さら呼ばれたんだろう。
「俺を含めて4人程が調査に駆り出されたけど……成果はなかった。」
「少しもか?」
「俺は最初、調子に乗ったイタズラの線で調べてた。けどわかったのはepの動きだけで偽札との関係はつかめなかったよ。」
澪は憂いを秘めた顔をして首を振った。
俺はむしろそこが気になったので聞いた。
「epって誰が買っていくんだ?池袋周辺しかつかえないだろう。」
「金もコンサートチケットと同じだよ。人気のあるチケットは高い値がつくし、それを持ってるだけでファショナブルってことになる。」
「つまり若い女やガキか…。」
携帯電話の走りのことを思い出した。
街の女たちがファッションとしてとりいれると、なんだって急速に普及するのだ。