ー特別編ー黄色のCurrency
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俺はNPO事務所をでた。
森の奥で深呼吸したような爽やかな気分。
エレベーターをおり、西口公園に向かってブラブラと歩いているとRVが止まった。
窓ガラスが開くと崇が乗れと視線で伝えてくる。
コイツはいつから俺を張ってたんだろうか。
ーRV車内ー
運転席には崇の右腕(?)の本郷千春。
バックシートにストーリートギャングの王様に知らない男が1人座っていた。
俺が乗ると本郷は何も言わずに車を走らせる。
「偽札づくりの話しはどうだった。受けたのか?」
楽しんでいる王さま。
やんごとなきあたりは、庶民の生活をもてあそぶのが愉快らしい。
「ああ、受けたさ。だけど、何かあるたびに俺の名前を出すのはやめてくれ。」
崇はまったく反省などしない。
「そうか。今度の件なんか、悠にぴったりだと思ったんだがな。けっこう、その気になってるだろう。」
そのとおりだが、くやしかったので黙っていた。
池袋の王さまは言う。
「俺だってどこかの外国人がいくら一万円札を偽造しようが、痛くもかゆくもないさ。だが、epは違う。あれはこの街の金だ。Sウルフで、あのNPOに登録してるやつが三百はいる。」
初耳だった。
昼間はサンシャイン通りをジーンズの裾をこすりながら流し、夜はクラブでよだれを垂らして踊るガキどもがボランティアだなんて。
氷の声が更に冷えていくのがわかった。
「いいか、悠。epを傷つけるわけにはいかない。偽札つくりをあげてこい。」
「言われなくてもそのつもりだよ。」
育ち始めたばかりの信用の輪を破るなんて誰にもゆるさない。
池袋の通貨を守るのは、この街の誰かがやらなければならない仕事だ。
俺は久しぶりにやる気になった。
崇はクールに笑った。
「ふっ。そう言うとおもった。今回はうちのチームをいくつつかってもいい。それとコイツをつけてやる。」
崇はさっきから黙っている男に氷の視線を向けた。
「はじめまして、天野澪です。」
黒髪のショートカットで黒眼がちの少年。高校生くらいだろうか。
「俺は小鳥遊悠だ。……崇、彼は?」
「うちの新しい戦略予定者だ。これで中々使える。」
珍しい崇が他人を誉めるなんて。
「いや、そんなことは…」
澪は少し困った様な表情をした。
俺と違い、なかなかのイケメンだ。
「互いの詳細はお前らでやれ。悠どこに送る?」
「そうだな…一番近い金券ショップに頼む。」
まだ時間がはやかったのでうちではなく、金券ショップに顔をだす事にした。
あらゆるチケットを別な種類の紙に交換する場所。
考えてみたらおかしな商売だ。
「本郷」
崇が呟くと本郷はまるで精密機械の様にピッと手を上げて、運転に集中した。
森の奥で深呼吸したような爽やかな気分。
エレベーターをおり、西口公園に向かってブラブラと歩いているとRVが止まった。
窓ガラスが開くと崇が乗れと視線で伝えてくる。
コイツはいつから俺を張ってたんだろうか。
ーRV車内ー
運転席には崇の右腕(?)の本郷千春。
バックシートにストーリートギャングの王様に知らない男が1人座っていた。
俺が乗ると本郷は何も言わずに車を走らせる。
「偽札づくりの話しはどうだった。受けたのか?」
楽しんでいる王さま。
やんごとなきあたりは、庶民の生活をもてあそぶのが愉快らしい。
「ああ、受けたさ。だけど、何かあるたびに俺の名前を出すのはやめてくれ。」
崇はまったく反省などしない。
「そうか。今度の件なんか、悠にぴったりだと思ったんだがな。けっこう、その気になってるだろう。」
そのとおりだが、くやしかったので黙っていた。
池袋の王さまは言う。
「俺だってどこかの外国人がいくら一万円札を偽造しようが、痛くもかゆくもないさ。だが、epは違う。あれはこの街の金だ。Sウルフで、あのNPOに登録してるやつが三百はいる。」
初耳だった。
昼間はサンシャイン通りをジーンズの裾をこすりながら流し、夜はクラブでよだれを垂らして踊るガキどもがボランティアだなんて。
氷の声が更に冷えていくのがわかった。
「いいか、悠。epを傷つけるわけにはいかない。偽札つくりをあげてこい。」
「言われなくてもそのつもりだよ。」
育ち始めたばかりの信用の輪を破るなんて誰にもゆるさない。
池袋の通貨を守るのは、この街の誰かがやらなければならない仕事だ。
俺は久しぶりにやる気になった。
崇はクールに笑った。
「ふっ。そう言うとおもった。今回はうちのチームをいくつつかってもいい。それとコイツをつけてやる。」
崇はさっきから黙っている男に氷の視線を向けた。
「はじめまして、天野澪です。」
黒髪のショートカットで黒眼がちの少年。高校生くらいだろうか。
「俺は小鳥遊悠だ。……崇、彼は?」
「うちの新しい戦略予定者だ。これで中々使える。」
珍しい崇が他人を誉めるなんて。
「いや、そんなことは…」
澪は少し困った様な表情をした。
俺と違い、なかなかのイケメンだ。
「互いの詳細はお前らでやれ。悠どこに送る?」
「そうだな…一番近い金券ショップに頼む。」
まだ時間がはやかったのでうちではなく、金券ショップに顔をだす事にした。
あらゆるチケットを別な種類の紙に交換する場所。
考えてみたらおかしな商売だ。
「本郷」
崇が呟くと本郷はまるで精密機械の様にピッと手を上げて、運転に集中した。