ー特別編グレーゾーンボーイー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ふーん、なんだ。そっちが中山ともきなんだ。小鳥遊悠の相棒の」
「おれはそっちでもこっちでもない。おまえ、名前は」
ひとりがけのソファの中央にぽつんと座ってやつはいう。
「小野田稔」
「何歳」
やつは眼鏡を直して、不満そうな顔をした。
「大人はすぐにぼくがいくつだとか、何年生だとかいう。そんなこと、関係あるのかな。ぼくはちゃんと仕事の依頼をしたいと思ってるのに。そっちはいくつ」
やつの真剣な顔を見た。
確かにおれがいくつかなんて、この話しには関係なかった。
「わかったよ。おれの年だって確かにどうでもいいもんな。でも、おれ…っか、悠に相談したいくらいだから、やばいことなんだろ。それなら、おまえが未成年かどうか、未成年でも十四歳になってるかどうか、関係してくると思う。」
おれはじっと子供の顔を見た。
なぜ最近の子供はみんな頭が小さいんだろうか。
頭蓋骨が縮小するなんて優性遺伝はきいたことがない。
「見ればわかるよね。三原学院初等部五年。でも、これからいうことは、うちの親にはないしょにしてほしい」
まじめに話している最中に、やつの目が泳いだ。
おれの背後を左から右へ、バルコニーから階段のほうへと動いていく。
おれもちらりと振り向いてチェックした。
あぶないやつがこの子をつけてるかもしれないからな。
だが、階段の手すりにもたれていたのは、携帯電話を耳にあてた女子高生だった。
顔はいまいち。
足も電柱みたいに太い。
だが、紺のラルフ・ローレンのカーディガンのした、チェックのスカートは思い切って短かった。
長さは文庫本程度。
なんとかショーツの底を隠すくらいだ。
「おまえ、ああいうのがタイプなの」
半ズボンがバカにしたようにいう。
「あんな人のどこがいいのかな。大人ってわかんないよ。自分が女子高生だってだけで、いい値がつくと思ってる。足太いのに、スカート短かくしちゃってさ。あれはみんな大人の男が悪いんだよ。若いってだけで、ちやほやしてさ」
意外とまともなことをいう小学生だった。
「じゃあ、なんでチェックいれてるんだよ」
ミノルは片手で緑色の携帯電話を取りあげた。
「ハイ、イチたすイチは」
携帯のデジカメでおれを撮影する。
シャッター音がしなかった。静寂のまま撮影が終了する。
やつは液晶画面をおれのほうにむけると、画像をまえにもどした。
ちいさなディスプレイに、したから写した女のスカートの中身が生々しく浮き上がる。
白い足のあいだの小花柄のショーツ。
スカートの細やかなプリーツが揺れて、ブレを起こしている。
子供はつまらなそうにいった。
「これがぼくのビジネス」
おれは驚いていった。
「おまえ、どうやってシャッター音消してるんだ」
ミノルはにこっと笑って、半ズボンのポケットからもう一台の携帯を取り出した。
「おれはそっちでもこっちでもない。おまえ、名前は」
ひとりがけのソファの中央にぽつんと座ってやつはいう。
「小野田稔」
「何歳」
やつは眼鏡を直して、不満そうな顔をした。
「大人はすぐにぼくがいくつだとか、何年生だとかいう。そんなこと、関係あるのかな。ぼくはちゃんと仕事の依頼をしたいと思ってるのに。そっちはいくつ」
やつの真剣な顔を見た。
確かにおれがいくつかなんて、この話しには関係なかった。
「わかったよ。おれの年だって確かにどうでもいいもんな。でも、おれ…っか、悠に相談したいくらいだから、やばいことなんだろ。それなら、おまえが未成年かどうか、未成年でも十四歳になってるかどうか、関係してくると思う。」
おれはじっと子供の顔を見た。
なぜ最近の子供はみんな頭が小さいんだろうか。
頭蓋骨が縮小するなんて優性遺伝はきいたことがない。
「見ればわかるよね。三原学院初等部五年。でも、これからいうことは、うちの親にはないしょにしてほしい」
まじめに話している最中に、やつの目が泳いだ。
おれの背後を左から右へ、バルコニーから階段のほうへと動いていく。
おれもちらりと振り向いてチェックした。
あぶないやつがこの子をつけてるかもしれないからな。
だが、階段の手すりにもたれていたのは、携帯電話を耳にあてた女子高生だった。
顔はいまいち。
足も電柱みたいに太い。
だが、紺のラルフ・ローレンのカーディガンのした、チェックのスカートは思い切って短かった。
長さは文庫本程度。
なんとかショーツの底を隠すくらいだ。
「おまえ、ああいうのがタイプなの」
半ズボンがバカにしたようにいう。
「あんな人のどこがいいのかな。大人ってわかんないよ。自分が女子高生だってだけで、いい値がつくと思ってる。足太いのに、スカート短かくしちゃってさ。あれはみんな大人の男が悪いんだよ。若いってだけで、ちやほやしてさ」
意外とまともなことをいう小学生だった。
「じゃあ、なんでチェックいれてるんだよ」
ミノルは片手で緑色の携帯電話を取りあげた。
「ハイ、イチたすイチは」
携帯のデジカメでおれを撮影する。
シャッター音がしなかった。静寂のまま撮影が終了する。
やつは液晶画面をおれのほうにむけると、画像をまえにもどした。
ちいさなディスプレイに、したから写した女のスカートの中身が生々しく浮き上がる。
白い足のあいだの小花柄のショーツ。
スカートの細やかなプリーツが揺れて、ブレを起こしている。
子供はつまらなそうにいった。
「これがぼくのビジネス」
おれは驚いていった。
「おまえ、どうやってシャッター音消してるんだ」
ミノルはにこっと笑って、半ズボンのポケットからもう一台の携帯を取り出した。