ー特別編ー家なき者たちのパレード
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて、ここから先はすべてが終わった後の報告。
絆は秋が深まっても、まだ火曜日の炊き出しを続けている。
俺と優希も招かれて、うちで取れた野菜を手土産に持っていき、何度かご馳走になった。
肉じゃがにとん汁にミネストローネ。
どれも街のレストランに負けないおいしさだった。
ヨウスケは当然代表のままだが、俺に絆に入れとうるさい。
警備及び調査部門の責任者の席を空けておいてくれるという。
でも、まだ返事はしていない。
俺にはどんなにゆるい組織でも、組織というのは苦手だ。
ガンさんとの約束はだらだらと守ることになった。
なに、散歩のついでだ。
俺と優希はいまだにうちの野菜やリッカの店の売れ残りフルーツをもって、南池袋の歩道橋のしたにいくことがある。
初老のごま塩ひげオヤジと、芯に蜜のさしたフジをくう秋の夕方。
通行人は親子連れのホームレスを見たように、俺たちのことを無視していく。
だが、俺はまったく気にならない。
なにせ、人間の誇りってやつは、そいつが住む家ではかれるようなものじゃない。
それは秋の公園で、左腕を折られたガッツあるオヤジの演説したとおりだ。
ー家なき者たちのパレード・完ー
絆は秋が深まっても、まだ火曜日の炊き出しを続けている。
俺と優希も招かれて、うちで取れた野菜を手土産に持っていき、何度かご馳走になった。
肉じゃがにとん汁にミネストローネ。
どれも街のレストランに負けないおいしさだった。
ヨウスケは当然代表のままだが、俺に絆に入れとうるさい。
警備及び調査部門の責任者の席を空けておいてくれるという。
でも、まだ返事はしていない。
俺にはどんなにゆるい組織でも、組織というのは苦手だ。
ガンさんとの約束はだらだらと守ることになった。
なに、散歩のついでだ。
俺と優希はいまだにうちの野菜やリッカの店の売れ残りフルーツをもって、南池袋の歩道橋のしたにいくことがある。
初老のごま塩ひげオヤジと、芯に蜜のさしたフジをくう秋の夕方。
通行人は親子連れのホームレスを見たように、俺たちのことを無視していく。
だが、俺はまったく気にならない。
なにせ、人間の誇りってやつは、そいつが住む家ではかれるようなものじゃない。
それは秋の公園で、左腕を折られたガッツあるオヤジの演説したとおりだ。
ー家なき者たちのパレード・完ー