ー特別編ーWORLD・THE・LinkⅡ
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高田は新宿区と接した豊島区の最南端。
となりは高田馬場。
神田川を渡り、新目白通りを右に進んだ。
「このあたりのはずなんだけど」
目的の住所を探した。
周辺は緑の多い値段の高そうな土地。
学校や会社など商業建設が半分、マンションなどの住宅が半分かしら。
喜代治がタイル張りのずんぐりした建物を指差した。
「あれじゃ、なかろうか」
三人でエントランスにまわり、マンション名を確かめる。高田グランドハイツ。
あたりだった。
「ここで待ってて。」
あたしは自動ドアを抜けて、ずらりと並んだステンレスの郵便受けで部屋番号と名字を確認した。
その先の扉はオートロックになっている。
裏口にまわれば、うえへ簡単にのぼれるだろうけど、やめておいた。
ガードレールにもたれてマンションを見上げるふたりのところに戻り報告する。
喜代治はいった。
「どうも、犯人はここではなさそうだの。」
鉄もうなずいている。
「そうじゃ、金持ちけんかせず」
いかれたやつも多いから、金持ちのバカ息子か娘かもしれないが、あたしはだまっていた。
続いて雑司が谷と東池袋をまわった。
雑司が谷の住所は、ずいぶん昔に構成された一戸建ての高級住宅地だった。
お目当ての番地には駐車場と三畳ほどの庭がついた一軒家が立っていた。
ここでも表札で名前だけを確認する。
東池袋は東京造幣局の裏、都電荒川線沿いにある真新しい白いタイルのマンションだった。
オートロックではなく、たいして大きくない三階建てに十五部屋もあるから、ワンルームなんだろう。三階までのぼり目的の番号のドアまで足を運んだ。
リストで確認すると、名前は女性のものだった。喜代治はいう。
「ここも空振りくさいの」
あたしはため息をついた。
残るは一件。すでに夕暮れが迫って、空の色が一段深くなっている。
そこもシロのようなら、近隣の二十三区まで網を広げなければならない。
あたしにはちょっとオーバーワーク。
明治通りにもどり、北上を開始した。
そろそろ夕方のラッシュアワーで車通りも多くなってきた。
駅の周辺は細かな住宅とマンションがびっしり建て込んでいる。
グッと庶民的な雰囲気。
交差点を右折して、最初の細い道を左に入る。
西巣鴨四丁目。
ウドン屋、宅配ピザ屋、新聞販売店。自転車とミニバイクが通りのあちこちにとめてあった。
しばらくいくと何件か古びたラブホテルが、看板に空室の青いランプを灯している。
鉄がうれしそうにいった。
「連れ込み旅館が並んでおる。いい匂いがしてきたのう」
鉄はサービスタイムの料金が書かれた看板に注意を寄せられているようだ。
どーしょうもないエロジジイ…。
となりは高田馬場。
神田川を渡り、新目白通りを右に進んだ。
「このあたりのはずなんだけど」
目的の住所を探した。
周辺は緑の多い値段の高そうな土地。
学校や会社など商業建設が半分、マンションなどの住宅が半分かしら。
喜代治がタイル張りのずんぐりした建物を指差した。
「あれじゃ、なかろうか」
三人でエントランスにまわり、マンション名を確かめる。高田グランドハイツ。
あたりだった。
「ここで待ってて。」
あたしは自動ドアを抜けて、ずらりと並んだステンレスの郵便受けで部屋番号と名字を確認した。
その先の扉はオートロックになっている。
裏口にまわれば、うえへ簡単にのぼれるだろうけど、やめておいた。
ガードレールにもたれてマンションを見上げるふたりのところに戻り報告する。
喜代治はいった。
「どうも、犯人はここではなさそうだの。」
鉄もうなずいている。
「そうじゃ、金持ちけんかせず」
いかれたやつも多いから、金持ちのバカ息子か娘かもしれないが、あたしはだまっていた。
続いて雑司が谷と東池袋をまわった。
雑司が谷の住所は、ずいぶん昔に構成された一戸建ての高級住宅地だった。
お目当ての番地には駐車場と三畳ほどの庭がついた一軒家が立っていた。
ここでも表札で名前だけを確認する。
東池袋は東京造幣局の裏、都電荒川線沿いにある真新しい白いタイルのマンションだった。
オートロックではなく、たいして大きくない三階建てに十五部屋もあるから、ワンルームなんだろう。三階までのぼり目的の番号のドアまで足を運んだ。
リストで確認すると、名前は女性のものだった。喜代治はいう。
「ここも空振りくさいの」
あたしはため息をついた。
残るは一件。すでに夕暮れが迫って、空の色が一段深くなっている。
そこもシロのようなら、近隣の二十三区まで網を広げなければならない。
あたしにはちょっとオーバーワーク。
明治通りにもどり、北上を開始した。
そろそろ夕方のラッシュアワーで車通りも多くなってきた。
駅の周辺は細かな住宅とマンションがびっしり建て込んでいる。
グッと庶民的な雰囲気。
交差点を右折して、最初の細い道を左に入る。
西巣鴨四丁目。
ウドン屋、宅配ピザ屋、新聞販売店。自転車とミニバイクが通りのあちこちにとめてあった。
しばらくいくと何件か古びたラブホテルが、看板に空室の青いランプを灯している。
鉄がうれしそうにいった。
「連れ込み旅館が並んでおる。いい匂いがしてきたのう」
鉄はサービスタイムの料金が書かれた看板に注意を寄せられているようだ。
どーしょうもないエロジジイ…。