ー特別編ーWORLD・THE・Link【後】
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『悠くん。』
トワコだった。
俺がそのとき一番聞きたかった音楽。
俺はなんとか二枚目の声をだした。
「なんだよ」
含み笑いが聞こえた。
『寝てたでしょう。そろそろ起きて。今夜十時にホテルメトロポリタンのロビー集合だよ。西口公園でゲリラレイヴをやるっていうアイディア、悠くんが考えたんだって』
「そうだけど」
『いいね。警察にも役者にも許可なんか取らずに、思い切りやってみたかったんだ。どっかおおきな都市のストリートでさ。うまくいったら、またヘヴンの伝説がひとつ増えるよ』
ふーんといった。
トワコはさばさばという。
『あのさ、ずっとセックスしてなくて久々にすると、なんかそのあとむずむずしない?あと引くっていうか、もうちょっとしたいっていうか』
電話で良かった。俺の頬はすぐ真っ赤になってしまった。
「トワコって俺が言いたいことをいつも先にいうよな。こっちだって同じだ。トワコともっとしたいよ」
義足のモデルは電話の向こうで華やかな笑い声をあげた。
『へへ、それが聞きたかったんだ。それじゃ、今夜十時に』
わかったといって通話を切った。
俺はしばらくベッドの上で寝そべっていた。
携帯を胸に祈るように抱き、甘いためいきをつく。
たまにはこんなこともなくちゃ、難事件ばかり解決していられないってこと。
「にやけてるところいいか?」
「ごふぁ?!」
飛び起きながらドアを見ると、紅と美喜がニヤニヤと笑って俺を見ていた。
「お、お前ら勝手に…」
「私の部屋に入るのに許可はいらないだろ。」
「まぁまぁ、悠ほら着替えだ。とってきてやった。」
紅は俺に服を投げ渡す。
「タカシさんはもういったわよ。寝る約束するまえに急いだ方がいんじゃない。」
俺は顔を真っ赤にしながら二人を部屋から追い出して着替え、とっととホテルメトロポリタンに向かった。
ーホテルメトロポリタンー
ロビーのソファにタカシをはじめS・ウルフのNo.sと部下が十人近く、ヘヴンは御厨とトワコを含めて六人ほどいたから、かなりの壮観だ。
ラップとレイヴの共同コンサートの打ち合わせをみたいだ。
タカシは足を組んだままいう。
「お前が一番近くにいたくせに遅いぞ、悠。紅を向かいにいかせて良かった」
俺は池袋のキングを無視して、レイヴのクイーンに視線を送った。
黒いスリップドレスに白銀の義足。
きっとアルミニウムかなにか軽い金属なのだろう。
髪をアップにしたトワコは夜明けの泥まみれのトワコと同じように美しかった。
「悠、悠もしかしてあの女が…」
紅が耳打ちしてきたので俺はおもいっきり拳を顎に打ち込んでやった。
ガギン…手には骨ではなく鉄を殴った音がロビーに響いた。
この距離でバットで受けられた。
「悠、落ち着けよぉ~。」
「いいから…黙ってろぉ~。」
紅と俺が笑顔でミシミシと押し合っているとタカシが手を叩いた。
紅はサッと俺から離れていく。
トワコだった。
俺がそのとき一番聞きたかった音楽。
俺はなんとか二枚目の声をだした。
「なんだよ」
含み笑いが聞こえた。
『寝てたでしょう。そろそろ起きて。今夜十時にホテルメトロポリタンのロビー集合だよ。西口公園でゲリラレイヴをやるっていうアイディア、悠くんが考えたんだって』
「そうだけど」
『いいね。警察にも役者にも許可なんか取らずに、思い切りやってみたかったんだ。どっかおおきな都市のストリートでさ。うまくいったら、またヘヴンの伝説がひとつ増えるよ』
ふーんといった。
トワコはさばさばという。
『あのさ、ずっとセックスしてなくて久々にすると、なんかそのあとむずむずしない?あと引くっていうか、もうちょっとしたいっていうか』
電話で良かった。俺の頬はすぐ真っ赤になってしまった。
「トワコって俺が言いたいことをいつも先にいうよな。こっちだって同じだ。トワコともっとしたいよ」
義足のモデルは電話の向こうで華やかな笑い声をあげた。
『へへ、それが聞きたかったんだ。それじゃ、今夜十時に』
わかったといって通話を切った。
俺はしばらくベッドの上で寝そべっていた。
携帯を胸に祈るように抱き、甘いためいきをつく。
たまにはこんなこともなくちゃ、難事件ばかり解決していられないってこと。
「にやけてるところいいか?」
「ごふぁ?!」
飛び起きながらドアを見ると、紅と美喜がニヤニヤと笑って俺を見ていた。
「お、お前ら勝手に…」
「私の部屋に入るのに許可はいらないだろ。」
「まぁまぁ、悠ほら着替えだ。とってきてやった。」
紅は俺に服を投げ渡す。
「タカシさんはもういったわよ。寝る約束するまえに急いだ方がいんじゃない。」
俺は顔を真っ赤にしながら二人を部屋から追い出して着替え、とっととホテルメトロポリタンに向かった。
ーホテルメトロポリタンー
ロビーのソファにタカシをはじめS・ウルフのNo.sと部下が十人近く、ヘヴンは御厨とトワコを含めて六人ほどいたから、かなりの壮観だ。
ラップとレイヴの共同コンサートの打ち合わせをみたいだ。
タカシは足を組んだままいう。
「お前が一番近くにいたくせに遅いぞ、悠。紅を向かいにいかせて良かった」
俺は池袋のキングを無視して、レイヴのクイーンに視線を送った。
黒いスリップドレスに白銀の義足。
きっとアルミニウムかなにか軽い金属なのだろう。
髪をアップにしたトワコは夜明けの泥まみれのトワコと同じように美しかった。
「悠、悠もしかしてあの女が…」
紅が耳打ちしてきたので俺はおもいっきり拳を顎に打ち込んでやった。
ガギン…手には骨ではなく鉄を殴った音がロビーに響いた。
この距離でバットで受けられた。
「悠、落ち着けよぉ~。」
「いいから…黙ってろぉ~。」
紅と俺が笑顔でミシミシと押し合っているとタカシが手を叩いた。
紅はサッと俺から離れていく。