ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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俺の頬に手をあてる。
「うん。海外にいくときなんて、向こうのは信用できないから。ちゃんと日本製のコンドームをもっていくよ。乙女のたしなだね。ただ…悠くんの場合は日本サイズじゃ…」
俺は咳払いした。
そういう感想はご遠慮願いたい。
「恥ずかしいことじゃないじゃん。自慢できるよ。けど…初めての娘には大…」
「ゴホン!ゴホン!」
さっきよりさらに大きく咳払い。ほんっと勘弁してください。
「ふふっ」
ちらりと腕時計をみる。
トワコはいたずらっ子のようにいった。
「まだちょっと時間があるみたい。悠くん、もう一回する?」
俺は笑って首を振り、トワコのやわらな髪をくしゃくしゃに撫でてやった。
別々に戻ったのは、それから三十分ほどしてからだ。
ぐったりと疲れたトワコがまたまた、恥ずかしい感想を言ってくれて、先にいってといい、俺はつちまみれで踊り狂う二百人に合流した。
俺たちがいない間に音楽のビートはますます速くなっているようだった。
欲望を解き放ったばかりの俺は軽々と鳥のように踊った。
しばらくしてトワコが俺の隣で踊り出した。
手を伸ばすと頬が薔薇色に熱を持っているのがわかった。
おれたちはときどき視線だけで秘密をわかちあいうなずいては笑った。
レイヴの陶酔は確かに強烈だが、どこにもあくあてのない陶酔だった。
おれは山のてっぺんで踊りながら、エディの言葉を思い出していた。
世界が変わらないなら、自分が変わるしかない。
俺はレイヴカルチャーがやすやすとドラッグにおかされていく理由がわかった気がした。
みんな難民のようにぼろぼろになって、昼前に館山駅に戻った。
トワコとは東京での再会を約束して駅前で別れた。
ヘヴンの車で帰るという。
俺が池袋についたのは午後二時だった。
気温は髪の焦げる音が聞こえそうな三十六度。
徹夜で踊ったうえにトワコを抱いたりしたから、体力はもうリザーブタンクの少し残ってるくらい。
早く自分の部屋で眠りたかった。だが、山手線のホームの階段をおりようとすると携帯がなった。
「はい、悠」
『お前今どこだ』
数日ぶりのタカシの声だった。
「山手線ホーム」
『色々話す事がある。迎えにいくからそこにいろ。』
俺が返事をするまえにガチャ切りされた。
ため息しかでない。
しばらくすると真新しいポルシェ・カイエンが迎えにきた。
そのまま乗り込み話を聞くと放火魔が捕まったらしい。
池袋につくと途中でタンクトップにホットパンツ姿のリッカを載せて話をきいた。
「よくやったな、リッカ」
俺はリッカの頭をワシワシ撫でてた。
タカシがいう。
「一ノ瀬組も京極会もよろこんでいた。S・ウルフにもたっぷりと謝礼がはいった。一週間の仕事にしては悪くない額だ。相変わらずお前も悠と同じで自分の取り分はいらないんだな。」
俺は今回ほとんど動いてないから当然いらなかった。
「考えてみると、面倒な組織を動かし、のりたくもない高級車にのり、さして好きでもない高級ブランドの服を着るより、悠やリッカのほうが気楽で幸福かもしれないな。」
「うん。海外にいくときなんて、向こうのは信用できないから。ちゃんと日本製のコンドームをもっていくよ。乙女のたしなだね。ただ…悠くんの場合は日本サイズじゃ…」
俺は咳払いした。
そういう感想はご遠慮願いたい。
「恥ずかしいことじゃないじゃん。自慢できるよ。けど…初めての娘には大…」
「ゴホン!ゴホン!」
さっきよりさらに大きく咳払い。ほんっと勘弁してください。
「ふふっ」
ちらりと腕時計をみる。
トワコはいたずらっ子のようにいった。
「まだちょっと時間があるみたい。悠くん、もう一回する?」
俺は笑って首を振り、トワコのやわらな髪をくしゃくしゃに撫でてやった。
別々に戻ったのは、それから三十分ほどしてからだ。
ぐったりと疲れたトワコがまたまた、恥ずかしい感想を言ってくれて、先にいってといい、俺はつちまみれで踊り狂う二百人に合流した。
俺たちがいない間に音楽のビートはますます速くなっているようだった。
欲望を解き放ったばかりの俺は軽々と鳥のように踊った。
しばらくしてトワコが俺の隣で踊り出した。
手を伸ばすと頬が薔薇色に熱を持っているのがわかった。
おれたちはときどき視線だけで秘密をわかちあいうなずいては笑った。
レイヴの陶酔は確かに強烈だが、どこにもあくあてのない陶酔だった。
おれは山のてっぺんで踊りながら、エディの言葉を思い出していた。
世界が変わらないなら、自分が変わるしかない。
俺はレイヴカルチャーがやすやすとドラッグにおかされていく理由がわかった気がした。
みんな難民のようにぼろぼろになって、昼前に館山駅に戻った。
トワコとは東京での再会を約束して駅前で別れた。
ヘヴンの車で帰るという。
俺が池袋についたのは午後二時だった。
気温は髪の焦げる音が聞こえそうな三十六度。
徹夜で踊ったうえにトワコを抱いたりしたから、体力はもうリザーブタンクの少し残ってるくらい。
早く自分の部屋で眠りたかった。だが、山手線のホームの階段をおりようとすると携帯がなった。
「はい、悠」
『お前今どこだ』
数日ぶりのタカシの声だった。
「山手線ホーム」
『色々話す事がある。迎えにいくからそこにいろ。』
俺が返事をするまえにガチャ切りされた。
ため息しかでない。
しばらくすると真新しいポルシェ・カイエンが迎えにきた。
そのまま乗り込み話を聞くと放火魔が捕まったらしい。
池袋につくと途中でタンクトップにホットパンツ姿のリッカを載せて話をきいた。
「よくやったな、リッカ」
俺はリッカの頭をワシワシ撫でてた。
タカシがいう。
「一ノ瀬組も京極会もよろこんでいた。S・ウルフにもたっぷりと謝礼がはいった。一週間の仕事にしては悪くない額だ。相変わらずお前も悠と同じで自分の取り分はいらないんだな。」
俺は今回ほとんど動いてないから当然いらなかった。
「考えてみると、面倒な組織を動かし、のりたくもない高級車にのり、さして好きでもない高級ブランドの服を着るより、悠やリッカのほうが気楽で幸福かもしれないな。」