ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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次の日
学校に来たもののすぐに屋上でサボッていた。
時折、ゼンとミドリヘビのことを聞くために電話したりした。
風樹がいたが…まぁ問題無いだろう。
問題なのは…俺の財布の中身だ。
探偵の仕事はいつだって一文にもならない。
おかしなもので最初に金をとらずに初めてしまうと、途中から有料にするのは困難だった。
クライアントのほうでなく、俺の中の感覚的な問題だ。
金を絡めずに自由に動くのが好きなのかもしれない。
それなら依頼者に気を使うこともない。
もともとトラブルがなくとも、ひとりで街をかぎまわるのが俺は大好きだった。事件はあってもいいし、なくてもいい。
だって東京の街を歩いてるだけで十分楽しいだろ。
ここではいつだって新しいものが目に飛び込んでくる。
そう考えていると俺は少しだけ眠り、結局また学校を抜け出して東口のPパルコに向かった。
エディに会いに行くために。
だが植え込みのまえにはエディの姿はなかった。
いつもならサンシャイン六十階通りで客を引いている別な黒人の顔が見える。
おれはやつにいった。
「こんちは。今日はエディいないのか」
やつは腕を高く組んだままうなずいた。
「ボスが電話したけど、つながらない」
あとは肩をすくめるだけだった。
めったなことでは休まないエディが無断で仕事を休んでいる。
心配になってその場で短縮をおしたが、エディの携帯は相変わらず繋がらなかった。
嫌な感じの胸騒ぎ。
なぜいいほうの予感ははずれるのに、悪いほうはあたるのだろうか。
家に戻った。
ノートパソコンをインターネットにつなぎ、片っ端からドラッグ系の裏サイトをサーチする。
スネークバイトの情報をもっと集めるためだ。
だが、俺はいつだって世の中の動きから一歩遅いのだ。
どのサイトもウロボロスとスネークバイトの噂でもちきりだったのだから。
ホームページはどこも興奮に燃え立ってるようだった。
それも日曜日の幕張のネタなんかじゃない。
ウロボロスがついにドラッグの王様スネークバイトを解禁した。
都内の繁華街にいる売人から、これまでの半分の値段でミドリが手にはいる。
街ではヘビのクスリが飛ぶように売れている。
欲しければ今すぐ街に走れ。
そんな書き込みばかり飛び交じっていた。
おれは警察マニアの集まる裏サイトへ飛んだ。
こちらはスネークバイト関連の情報はまだなにもなかった。
警察でもまだ売人たちの動きを察知していないようだ。
俺は携帯を取り、短縮を押した。
めったに使うことのないこの街のホットラインだ。
『こちら、柏。誰だ。』
いつもなが不機嫌な返事。
「ああ、俺、悠」
うんざりした不良警官の声が戻ってくる。
『っち、テメェか。こっちは放火の軒で忙しいのになんだ。』
ゆっくりとよく聞こえるようにため息をついてやった。
「俺、毎回とびきりの情報をやってるつもりなんだがな。」
『うるさい黙れしょっぴぞ。さっさと用件をいえ。』
俺は幕張の集団薬物中毒の話をしてやった。
千葉との県境をはさんだ事件のことはほとんどなにも知らなかった。
学校に来たもののすぐに屋上でサボッていた。
時折、ゼンとミドリヘビのことを聞くために電話したりした。
風樹がいたが…まぁ問題無いだろう。
問題なのは…俺の財布の中身だ。
探偵の仕事はいつだって一文にもならない。
おかしなもので最初に金をとらずに初めてしまうと、途中から有料にするのは困難だった。
クライアントのほうでなく、俺の中の感覚的な問題だ。
金を絡めずに自由に動くのが好きなのかもしれない。
それなら依頼者に気を使うこともない。
もともとトラブルがなくとも、ひとりで街をかぎまわるのが俺は大好きだった。事件はあってもいいし、なくてもいい。
だって東京の街を歩いてるだけで十分楽しいだろ。
ここではいつだって新しいものが目に飛び込んでくる。
そう考えていると俺は少しだけ眠り、結局また学校を抜け出して東口のPパルコに向かった。
エディに会いに行くために。
だが植え込みのまえにはエディの姿はなかった。
いつもならサンシャイン六十階通りで客を引いている別な黒人の顔が見える。
おれはやつにいった。
「こんちは。今日はエディいないのか」
やつは腕を高く組んだままうなずいた。
「ボスが電話したけど、つながらない」
あとは肩をすくめるだけだった。
めったなことでは休まないエディが無断で仕事を休んでいる。
心配になってその場で短縮をおしたが、エディの携帯は相変わらず繋がらなかった。
嫌な感じの胸騒ぎ。
なぜいいほうの予感ははずれるのに、悪いほうはあたるのだろうか。
家に戻った。
ノートパソコンをインターネットにつなぎ、片っ端からドラッグ系の裏サイトをサーチする。
スネークバイトの情報をもっと集めるためだ。
だが、俺はいつだって世の中の動きから一歩遅いのだ。
どのサイトもウロボロスとスネークバイトの噂でもちきりだったのだから。
ホームページはどこも興奮に燃え立ってるようだった。
それも日曜日の幕張のネタなんかじゃない。
ウロボロスがついにドラッグの王様スネークバイトを解禁した。
都内の繁華街にいる売人から、これまでの半分の値段でミドリが手にはいる。
街ではヘビのクスリが飛ぶように売れている。
欲しければ今すぐ街に走れ。
そんな書き込みばかり飛び交じっていた。
おれは警察マニアの集まる裏サイトへ飛んだ。
こちらはスネークバイト関連の情報はまだなにもなかった。
警察でもまだ売人たちの動きを察知していないようだ。
俺は携帯を取り、短縮を押した。
めったに使うことのないこの街のホットラインだ。
『こちら、柏。誰だ。』
いつもなが不機嫌な返事。
「ああ、俺、悠」
うんざりした不良警官の声が戻ってくる。
『っち、テメェか。こっちは放火の軒で忙しいのになんだ。』
ゆっくりとよく聞こえるようにため息をついてやった。
「俺、毎回とびきりの情報をやってるつもりなんだがな。」
『うるさい黙れしょっぴぞ。さっさと用件をいえ。』
俺は幕張の集団薬物中毒の話をしてやった。
千葉との県境をはさんだ事件のことはほとんどなにも知らなかった。