ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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タカシは一人で腰かけていたソファのとなりを視線でさした。
俺はそこに座った。
正面に女がいた。
落ち着いてみてみると、金属の光が何なのか分かった。
女の右足のあるべきところには、チタン製の金属のシャフトがある。
のびやかな太ももの中ほどから足は冷たい金属の棒になっッていた。
ひざのところには精密そうな蝶つがいと何の役に立つのか分からない小型のシリンダーが着いている。
女が肩をすくめて言った。
「義足を見るのは初めて」
そうだといった。
こんなに近くで義足を見るのは初めてだ。
女の隣に座るひげ面の男が口を開いた。
もうすぐ四十近そうな黒縁メガネで、夏なのに薄手のタートルネックセーターに新品のジージャンを重ねている。
「紹介しよう。ぼくはへヴンの代表の御厨ソウメイ。で、君はまだ知らないようだが、彼女は歌手でモデルのトワコ。今夜のレイヴにも出演するが、うちのオーガナイザーとしても働いている。そっちがうちの若いスタッフだ」
背中をまっすぐにのばした若い秘書タイプの男がふたり、俺に向かって軽く会釈した。
タカシが口を開いた。
「こいつがさっきから話題になっていた小鳥遊悠。池袋Sウルフの頭脳で、秋葉原最強でなぜかこいつがかかわると事件は、のろのろとだがうまいエンディングに向かう。特別な勘というか、不思議な運があるのかもしれない。」
タカシは俺を見てにやりと笑った。
「こんな間抜けづらで、ファッションセンスもイケてないが、外見ほど頭は悪くない。」
俺のファッションセンスのどこがいけないというのだ。
その夜は般若の刺繍がある黒いシャツに軍パン。
まぁ…いけてるかどうか、実は俺にもよくわからないんだが。
トワコが俺の頭の先から足先まで眺めていった。
「ほんとうにだいじょうぶなのかな、この人」
計算のできる犬を見るような目で俺を見る。
キングはゆったりとソファに背を預け、トワコに笑いかけた。
「Sウルフの保証付きだ。俺も何度か危ういところを助けられた。こいつに解決できないなら、あんたたちにも警察にも絶対に奴らは抑えられないだろう」
信頼はありがたいが、俺は弱っていた。
365ひく194足す2684は、なんて問題を出されたらどうしよう。
吠えすぎて喉が切れる。
おれはいった。
「奴らって誰だ。」
御厨は周囲を見渡した。
目があっても秘書たちは全く表情を変えなかった。ため息をついてからへヴンの代表は諦めたように言った。
「ウロボロス」
その夜二回目の名前だった。
「ふーん。そういう名前のやつならさっき便所で会ったよ。」
一直線に切りそろえた前髪の下、トワコが切れ長の目を細めた。
パイル地のパーカーの胸を押さえていった。
「ほんとうなの。やつらなんていってた」
「べつになにも。俺じゃなく、別の売人と話していただけだ。スネークバイトの偽物は売るな。自分たちの信用に傷がつく。それで、売人の頬にナイフででかいピアスをあけた。」
御厨は苦笑いして、首を横に振った。
俺はそこに座った。
正面に女がいた。
落ち着いてみてみると、金属の光が何なのか分かった。
女の右足のあるべきところには、チタン製の金属のシャフトがある。
のびやかな太ももの中ほどから足は冷たい金属の棒になっッていた。
ひざのところには精密そうな蝶つがいと何の役に立つのか分からない小型のシリンダーが着いている。
女が肩をすくめて言った。
「義足を見るのは初めて」
そうだといった。
こんなに近くで義足を見るのは初めてだ。
女の隣に座るひげ面の男が口を開いた。
もうすぐ四十近そうな黒縁メガネで、夏なのに薄手のタートルネックセーターに新品のジージャンを重ねている。
「紹介しよう。ぼくはへヴンの代表の御厨ソウメイ。で、君はまだ知らないようだが、彼女は歌手でモデルのトワコ。今夜のレイヴにも出演するが、うちのオーガナイザーとしても働いている。そっちがうちの若いスタッフだ」
背中をまっすぐにのばした若い秘書タイプの男がふたり、俺に向かって軽く会釈した。
タカシが口を開いた。
「こいつがさっきから話題になっていた小鳥遊悠。池袋Sウルフの頭脳で、秋葉原最強でなぜかこいつがかかわると事件は、のろのろとだがうまいエンディングに向かう。特別な勘というか、不思議な運があるのかもしれない。」
タカシは俺を見てにやりと笑った。
「こんな間抜けづらで、ファッションセンスもイケてないが、外見ほど頭は悪くない。」
俺のファッションセンスのどこがいけないというのだ。
その夜は般若の刺繍がある黒いシャツに軍パン。
まぁ…いけてるかどうか、実は俺にもよくわからないんだが。
トワコが俺の頭の先から足先まで眺めていった。
「ほんとうにだいじょうぶなのかな、この人」
計算のできる犬を見るような目で俺を見る。
キングはゆったりとソファに背を預け、トワコに笑いかけた。
「Sウルフの保証付きだ。俺も何度か危ういところを助けられた。こいつに解決できないなら、あんたたちにも警察にも絶対に奴らは抑えられないだろう」
信頼はありがたいが、俺は弱っていた。
365ひく194足す2684は、なんて問題を出されたらどうしよう。
吠えすぎて喉が切れる。
おれはいった。
「奴らって誰だ。」
御厨は周囲を見渡した。
目があっても秘書たちは全く表情を変えなかった。ため息をついてからへヴンの代表は諦めたように言った。
「ウロボロス」
その夜二回目の名前だった。
「ふーん。そういう名前のやつならさっき便所で会ったよ。」
一直線に切りそろえた前髪の下、トワコが切れ長の目を細めた。
パイル地のパーカーの胸を押さえていった。
「ほんとうなの。やつらなんていってた」
「べつになにも。俺じゃなく、別の売人と話していただけだ。スネークバイトの偽物は売るな。自分たちの信用に傷がつく。それで、売人の頬にナイフででかいピアスをあけた。」
御厨は苦笑いして、首を横に振った。