ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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「おーすげ…」
女の声が聞こえた。
「ふふん。私に格ゲーで勝てると思わないほうがいいわよ?」
「ま、第一ラウンドはこんなもんだろ。始まるぜ。」
「次も圧勝じゃ。」
第二ラウンドが始まった。
決着!
俺の画面には勝者と映っている。
「ほい。終了。カエデ惜しかったな。」
俺は向かい側を覗き込むとカチューシャを着けた制服姿の少女がわなわなと肩を振るわしている。
「なんでじゃ!圧勝だったはずなのに…二ラウンドの後半から巻き返しなんて…」
「一つ教えておいてやろう。格ゲーは技術じゃない。シュミレーションだぜ。」
俺は久保ちゃんの台詞をいって立ち上がる。
「もう一回じゃ!」
「ダメ。今日はオシマイ。」
十二分に暇は潰せたし、最後の最後で疲れた。
「勝ち逃げなんてさせない!」
「勝ち逃げって今までさんざん勝ってきただろ。」
そもそも、俺をこうして格ゲーにハマらせた、火付け役はカエデなのだ。
最初は学校でPSPで対戦してたのだが、ボロッボロにされたのだ。
パーフェクトゲームだってあったくらいだ。
通算すればあきらかにカエデのほうが勝ち越している
振り返るとリョウ達がいた。
「悠。今日もゲーセンか。」
「うん。まぁあな。」
ツバサとハイタッチして
次にともきと拳と拳を軽くぶつけて
最後にリョウに抱きついていく。
「……なんで俺だけハグなんだ?」
「俺のなかでリョウへの挨拶はハグなんだよ。」
「訳の解らんことを…離れろ暑い。」
リョウに振り払われたので隣にいた、ともきの背中に張りついて俺はいった。
「お前らだけか?」
「悠、近い。」
「大丈夫だ。」
「いや、離れろってんだよ。」
仕方なく、ともきから離れて壁を背にして身体を預ける。
つばさが指をさしていった。
「いや、こなた達もいるぞ。向こうでUFOキャッチャーやってる」
「そうか。…じゃ、俺は帰るよ皆またな。」
軽く手を降って出口に歩いていくと、ともきに背中に声をかけられた。
「悠、いい加減に学校来ないと黒井先生カンカンだぞー。」
「わかったー。多分いくよー。」
適度に返事をして、その日はこれといって何もせずに家に帰った。
次の日…
朝から狂った熱気につつまれる晴天。
俺はおとなしく学校に来ていた。
教室の窓はすべて開放されていて、ときおり入ってくる風がきもちいいのだが、けたたましいセミの鳴き声つき。
俺は一時限目が終わるまではなんとか耐えたが、我慢できずに屋上にあがった。
サボタージュだ。
屋上には先客がいた。
「やっ。悠もサボり?」
カーキ色の髪をした風樹だ。
小さいが俺と違って顔も性格もいいやつ。
「サボじゃない。休憩だ。」
風樹が笑った。
「同じじゃん。」
風が吹くとかすかに揺れて晴天の空に映えた髪色がなんだか涼しげな感じ。
俺は似て非なる物だといって指定位置に寝転んだ。
女の声が聞こえた。
「ふふん。私に格ゲーで勝てると思わないほうがいいわよ?」
「ま、第一ラウンドはこんなもんだろ。始まるぜ。」
「次も圧勝じゃ。」
第二ラウンドが始まった。
決着!
俺の画面には勝者と映っている。
「ほい。終了。カエデ惜しかったな。」
俺は向かい側を覗き込むとカチューシャを着けた制服姿の少女がわなわなと肩を振るわしている。
「なんでじゃ!圧勝だったはずなのに…二ラウンドの後半から巻き返しなんて…」
「一つ教えておいてやろう。格ゲーは技術じゃない。シュミレーションだぜ。」
俺は久保ちゃんの台詞をいって立ち上がる。
「もう一回じゃ!」
「ダメ。今日はオシマイ。」
十二分に暇は潰せたし、最後の最後で疲れた。
「勝ち逃げなんてさせない!」
「勝ち逃げって今までさんざん勝ってきただろ。」
そもそも、俺をこうして格ゲーにハマらせた、火付け役はカエデなのだ。
最初は学校でPSPで対戦してたのだが、ボロッボロにされたのだ。
パーフェクトゲームだってあったくらいだ。
通算すればあきらかにカエデのほうが勝ち越している
振り返るとリョウ達がいた。
「悠。今日もゲーセンか。」
「うん。まぁあな。」
ツバサとハイタッチして
次にともきと拳と拳を軽くぶつけて
最後にリョウに抱きついていく。
「……なんで俺だけハグなんだ?」
「俺のなかでリョウへの挨拶はハグなんだよ。」
「訳の解らんことを…離れろ暑い。」
リョウに振り払われたので隣にいた、ともきの背中に張りついて俺はいった。
「お前らだけか?」
「悠、近い。」
「大丈夫だ。」
「いや、離れろってんだよ。」
仕方なく、ともきから離れて壁を背にして身体を預ける。
つばさが指をさしていった。
「いや、こなた達もいるぞ。向こうでUFOキャッチャーやってる」
「そうか。…じゃ、俺は帰るよ皆またな。」
軽く手を降って出口に歩いていくと、ともきに背中に声をかけられた。
「悠、いい加減に学校来ないと黒井先生カンカンだぞー。」
「わかったー。多分いくよー。」
適度に返事をして、その日はこれといって何もせずに家に帰った。
次の日…
朝から狂った熱気につつまれる晴天。
俺はおとなしく学校に来ていた。
教室の窓はすべて開放されていて、ときおり入ってくる風がきもちいいのだが、けたたましいセミの鳴き声つき。
俺は一時限目が終わるまではなんとか耐えたが、我慢できずに屋上にあがった。
サボタージュだ。
屋上には先客がいた。
「やっ。悠もサボり?」
カーキ色の髪をした風樹だ。
小さいが俺と違って顔も性格もいいやつ。
「サボじゃない。休憩だ。」
風樹が笑った。
「同じじゃん。」
風が吹くとかすかに揺れて晴天の空に映えた髪色がなんだか涼しげな感じ。
俺は似て非なる物だといって指定位置に寝転んだ。