ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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そろそろビル街のうえの西空が赤くなる五時半すぎ、あたしはテキパキ働く(もしかしたらあたし以上に…)ユウキにいった。
「お疲れさん。もう帰っていいよ。夕飯の時間でしょ。」
ユウキは潰した段ボールを、ナイロンの紐でくくっていた。
「わかりました。これ、終わったらかえります。リッカさん…」
十三歳が汗まみれの顔で見上げてくる。
「働くって、結構楽しいですね。」
そうなのよね。
あたしたちは習慣になっているので、いつもブーブーと働くことに文句をいうが、労働はいい暇潰しである。
「そうね。でも、これで終わったわけじゃないよ。明日の朝、ちょっとあたしにつきあって」
ユウキは不安そうな顔をした。
「市場へ買い出しにいくんですか」
あたしは首を横に振った。足をおってユウキと目線をあわせて見つめる。
ここの反応はとても大切だ。
「いいや。早朝パトロールをするの。最近、西口でボヤ騒ぎが連続して起きてるでしょ。この街の商店会でも動くことになったの。そっちの親には了解をもらってる」
やつの目が曇り、ゆっくりと視線がそれていった。
なにを考えているのか、感じているのか読めなくなる。
ユウキの声はまた以前のように細くなった。
「……わかりました。」
「今夜は早く寝てね。明日の朝五時に西口公園でまってる。」
トボトボと歩いていくユウキを見ていると誰かに声をかけられた。
「あの、すいません。」
振り替えると薄い紫色の髪をしたユウキに負けじ劣らず色の白い男の子がいた。
唯君達と同じ制服。
「あの…さっき居たのってユウキですよね。」
「うん。アナタは?」
「自己紹介が遅れました。俺、小森卯天っていいます。秋葉原のランカーです。」
驚いた。
こんな文学少年みたいな子がランカーとは……あ、でもゆゆみちゃんも同じか。
「君が卯天君なんだ、あたしは宗方六花。六花でいいよ。敬語もいらない。」
「知ってます。西口のフリーランカー兼美少女探偵。」
ふふーん♪
どうやらあたしは何処かのトラブルシューターと違っていい感じに噂が流れているようね。
「えぇ~そんなこと誰からきいたの?」
「悠さんがいってました。」
ガグンッ…
あたしは首がおかしな角度に曲がった。
噂の元は悠君かい…
「あの…大丈夫ですか?」
「あ、うん。平気。コホン…それで、用事は?」
「はい。端的にいいますと西口の放火犯捜査。俺もお手伝いします。」
「ごめん。端的すぎてわからない。ちゃんと説明して。」
卯天の話を聞くとこうだった。
ユウキが戻ってきて、始まったボヤ騒ぎが気になっていた。
悠に相談したところ、ちょうどその調査を依頼された相手を知ってるとあたしを紹介したらしい。
「ちょっと待って。悠君は調査しないの?」
「別件の依頼があるらしいです。なので、この件で何かやるならリッカさんの指示を得てやれと」
あの野郎…本当に手を抜きやがった。
「俺は俺で調査します。なにかあったらすぐに方向しますから。ユウキをお願いします。」
あたしはもう何でもよかった。
とりあえず連絡先の交換だけして別れた。
「お疲れさん。もう帰っていいよ。夕飯の時間でしょ。」
ユウキは潰した段ボールを、ナイロンの紐でくくっていた。
「わかりました。これ、終わったらかえります。リッカさん…」
十三歳が汗まみれの顔で見上げてくる。
「働くって、結構楽しいですね。」
そうなのよね。
あたしたちは習慣になっているので、いつもブーブーと働くことに文句をいうが、労働はいい暇潰しである。
「そうね。でも、これで終わったわけじゃないよ。明日の朝、ちょっとあたしにつきあって」
ユウキは不安そうな顔をした。
「市場へ買い出しにいくんですか」
あたしは首を横に振った。足をおってユウキと目線をあわせて見つめる。
ここの反応はとても大切だ。
「いいや。早朝パトロールをするの。最近、西口でボヤ騒ぎが連続して起きてるでしょ。この街の商店会でも動くことになったの。そっちの親には了解をもらってる」
やつの目が曇り、ゆっくりと視線がそれていった。
なにを考えているのか、感じているのか読めなくなる。
ユウキの声はまた以前のように細くなった。
「……わかりました。」
「今夜は早く寝てね。明日の朝五時に西口公園でまってる。」
トボトボと歩いていくユウキを見ていると誰かに声をかけられた。
「あの、すいません。」
振り替えると薄い紫色の髪をしたユウキに負けじ劣らず色の白い男の子がいた。
唯君達と同じ制服。
「あの…さっき居たのってユウキですよね。」
「うん。アナタは?」
「自己紹介が遅れました。俺、小森卯天っていいます。秋葉原のランカーです。」
驚いた。
こんな文学少年みたいな子がランカーとは……あ、でもゆゆみちゃんも同じか。
「君が卯天君なんだ、あたしは宗方六花。六花でいいよ。敬語もいらない。」
「知ってます。西口のフリーランカー兼美少女探偵。」
ふふーん♪
どうやらあたしは何処かのトラブルシューターと違っていい感じに噂が流れているようね。
「えぇ~そんなこと誰からきいたの?」
「悠さんがいってました。」
ガグンッ…
あたしは首がおかしな角度に曲がった。
噂の元は悠君かい…
「あの…大丈夫ですか?」
「あ、うん。平気。コホン…それで、用事は?」
「はい。端的にいいますと西口の放火犯捜査。俺もお手伝いします。」
「ごめん。端的すぎてわからない。ちゃんと説明して。」
卯天の話を聞くとこうだった。
ユウキが戻ってきて、始まったボヤ騒ぎが気になっていた。
悠に相談したところ、ちょうどその調査を依頼された相手を知ってるとあたしを紹介したらしい。
「ちょっと待って。悠君は調査しないの?」
「別件の依頼があるらしいです。なので、この件で何かやるならリッカさんの指示を得てやれと」
あの野郎…本当に手を抜きやがった。
「俺は俺で調査します。なにかあったらすぐに方向しますから。ユウキをお願いします。」
あたしはもう何でもよかった。
とりあえず連絡先の交換だけして別れた。