ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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「犯人がわかったよ」
千夜は鋭く目を細めた。
睨み付けるように俺を見た。
「どいつだ」
俺はデジタルカメラをっりだし、画面をいくつか見せてやった。
キャバクラ嬢と和龍軒のまえで悪口をいっているシーン。
和歌山ラーメンのメニューを写すうしろ姿。
ヌードルスの脇のエレベーターを待つ横顔。
ちいさな画面に千夜は穴が開かないかと思うくらい不機嫌に睨んでいた。
「行列のわきで悪口をいっていた。ヌードルスの店長だってさ」
千夜の額のたてじわがさらに深くなる。
「なんだぁ?あんなに金があんのに、うちみたいな貧乏店にちょっかいだすことねぇだろう…」
俺もそう思うのでうなじいた。
凶悪な顔で千夜は冷静にいった。
「あちこちのラーメン屋ランキングであそことうちはいい勝負をしてるらしい。なかにはうちのほうが上位にはいってるサイトもあんだよ。…味の傾向が似てるとなると気になるのかもな。」
悠から千夜は怒れば怒かるほどクールになるのは聞いていたが…。
いった通りだった。
俺は腕を組んでいった。
「それにヌードルスはどこかのプロデューサーの作品なんだろ。和龍みたいにオリジナルの味じゃないから、いくらうまく商売が運んでいても、どこか不安なのかもしれない」
誰かに教わったとおりのことをマニュアルでやっているやつは、いつだって不安なものだ。
千夜は再び怒りモードに変わった。
いや、常に怒りモードなんだけど。
「っち、なにが日本を代表する財閥だ。街のラーメン屋のあがりにまででかい商社が手をだすことねぇだろうが。」
おれはまたそう思ったのでうなずいた。
うなずいてばかりでは話がすすまないので、千夜にきいてみる。
「それで、コイツをどうする」
千夜は首を軽く回して肩をほぐしながらいった。
「軽くはたいて、骨の髄までびびらせてやるか…」
「やめておけよ。相手はガキやチンピラじゃないんだ。この財閥野郎は確かにクズだが、力で言うことをきかせるのは最後の手だ。」
ずっと黙っていた琉翔がいった。
「っち、琉翔。こういう証拠を集めて弁護士なんかに相談するとどんくらいかかる。」
琉翔はすぐに答えた。
「アバウト数十万単位でかかるし、時間も何週間もかかる。相手には金があるぶんそれこそ勝てる見込みがあっても時間と金に負けるぞ。」
千夜の脚に力がこもった、七部丈から見えてる脹ら脛の肉が盛り上がっていく。
「ふざけんな。もういい、夜中に店を出たところを、蹴りとばす。向こうだってうしろめたいところがある、サツになんかに届けないだろう。」
極めて冷静な殺気。
おれはゾッとしたが、琉翔はめんどくさそうに首を横に振った。
「やめておけって。何度もいうが向こうは金があるんだ。仕返しに千夜や東口の俺たちに襲ってくるのはいい。だが、この店やあずみ、ともきが狙われたらどうする。やつはどこかの商社のエリートかもしれないが、ちょっとここが危ない男だぞ。」
琉翔は人差し指でこめかみを叩いた。
氷室さんがいっていた通り琉翔はかなりの切れ者だ。
千夜は鋭く目を細めた。
睨み付けるように俺を見た。
「どいつだ」
俺はデジタルカメラをっりだし、画面をいくつか見せてやった。
キャバクラ嬢と和龍軒のまえで悪口をいっているシーン。
和歌山ラーメンのメニューを写すうしろ姿。
ヌードルスの脇のエレベーターを待つ横顔。
ちいさな画面に千夜は穴が開かないかと思うくらい不機嫌に睨んでいた。
「行列のわきで悪口をいっていた。ヌードルスの店長だってさ」
千夜の額のたてじわがさらに深くなる。
「なんだぁ?あんなに金があんのに、うちみたいな貧乏店にちょっかいだすことねぇだろう…」
俺もそう思うのでうなじいた。
凶悪な顔で千夜は冷静にいった。
「あちこちのラーメン屋ランキングであそことうちはいい勝負をしてるらしい。なかにはうちのほうが上位にはいってるサイトもあんだよ。…味の傾向が似てるとなると気になるのかもな。」
悠から千夜は怒れば怒かるほどクールになるのは聞いていたが…。
いった通りだった。
俺は腕を組んでいった。
「それにヌードルスはどこかのプロデューサーの作品なんだろ。和龍みたいにオリジナルの味じゃないから、いくらうまく商売が運んでいても、どこか不安なのかもしれない」
誰かに教わったとおりのことをマニュアルでやっているやつは、いつだって不安なものだ。
千夜は再び怒りモードに変わった。
いや、常に怒りモードなんだけど。
「っち、なにが日本を代表する財閥だ。街のラーメン屋のあがりにまででかい商社が手をだすことねぇだろうが。」
おれはまたそう思ったのでうなずいた。
うなずいてばかりでは話がすすまないので、千夜にきいてみる。
「それで、コイツをどうする」
千夜は首を軽く回して肩をほぐしながらいった。
「軽くはたいて、骨の髄までびびらせてやるか…」
「やめておけよ。相手はガキやチンピラじゃないんだ。この財閥野郎は確かにクズだが、力で言うことをきかせるのは最後の手だ。」
ずっと黙っていた琉翔がいった。
「っち、琉翔。こういう証拠を集めて弁護士なんかに相談するとどんくらいかかる。」
琉翔はすぐに答えた。
「アバウト数十万単位でかかるし、時間も何週間もかかる。相手には金があるぶんそれこそ勝てる見込みがあっても時間と金に負けるぞ。」
千夜の脚に力がこもった、七部丈から見えてる脹ら脛の肉が盛り上がっていく。
「ふざけんな。もういい、夜中に店を出たところを、蹴りとばす。向こうだってうしろめたいところがある、サツになんかに届けないだろう。」
極めて冷静な殺気。
おれはゾッとしたが、琉翔はめんどくさそうに首を横に振った。
「やめておけって。何度もいうが向こうは金があるんだ。仕返しに千夜や東口の俺たちに襲ってくるのはいい。だが、この店やあずみ、ともきが狙われたらどうする。やつはどこかの商社のエリートかもしれないが、ちょっとここが危ない男だぞ。」
琉翔は人差し指でこめかみを叩いた。
氷室さんがいっていた通り琉翔はかなりの切れ者だ。