ー特別編ーWORLD・THE・Link【前】
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和辰君が最後にいった。
『…あの噂が飛んでから、うちの店の売り上げは三割、四割と減っている。いままはなんとかやってけたが…このままだとなんとか年は越せても、春には店をたたむことになっちまう。』
「和辰君…」
『ともき。俺は最初悠じゃなくお前が残って心底落胆してた。けど、間違いだった。悠はお前ならやれるとわかって残したんだろう。しっかりした考えがあるんだろうが、和龍軒をよらしく頼む。小さな店でも…大切な店なんだ。』
「千夜…。あぁ、わかったよ。じゃあ、またな。」
しめっぽくなったので一言で携帯を閉じた。
俺にはしっかりした考えなどなかった。
誰かの真剣な夢を左右できるほどの人間でもないし、いつも自分の感覚となりゆきにまかせているだけ。
だけど、ストリートギャングの不良とよばれながらも、親子でなんとか池袋でしのいでいこうとしているちょっとツンデレ千夜の依頼をミスるのは、友人として許されることではなかった。
電話を切ったら俄然やる気がでてきたが、だからといって突然しっかりした方針が夜中に浮かぶものでもない。
俺は横になり、妙に響きのやせたピアノの音をきいていた。
次の日…
ー教室ー
いつもどうり登校して自分の席についたが、今日もまえの席にいるはずの悠が見当たらない。
「…今日もいないのか。」
つかさがいった。
「悠くん体調でも悪いのかな。」
確かに、普段サボる時でも何かしらの連絡を誰かに伝えていくのが悠だが……
昨日、今日とも何の連絡も受けてない。
「なんか…あったのかな。」
俺はちょうどこっちに来ていた岡崎亮を呼んだ。
悠のことを聞いてみた。
「悠なら昨日も今日もあったぞ。」
「え、ほんとか?」
「あぁ、廊下であったけど…屋上ででもサボってるんじゃないか?」
「そうか…」
授業にでないのに学校に来てるとは悠らしいというか…あとで屋上にいってみるか。
ー屋上ー
休み時間になり俺は屋上にあがった。
晴天快晴の真っ青な空に太陽の日差しが照らしている。
「…居ないか。」
いつも荷物を投げ出して寝ている壁側に悠の姿はなかった。
「誰かさがしてるのか?」
「悠…」
じゃなかった。
振り替えるとカーキ色の髪をした少し小さい男子せいとがいた。
「たしか…原田風樹君だったよな?」
3ーAの生徒で悠のサボり友達らしい。
前に坂神まゆに見つかって連行されていたのでよく覚えてる。
「風樹でいいよ。覚えといてくれ。」
俺もともきでいいと言って風樹に悠が来てないか聞いてみた。
「悠なら今日は来てないよ。昨日はチラッと来てたけど。」
「ハズレか…。」
けど、どうやら学校にはきているみたいだ。相変わらず電話は繋がらないけど。
「よくは知らないけど。なんか調べてるみたいだったな。緑蛇とかなんとかを。」
「ヘビ?」
悠は爬虫類のペットでも探してるのだろうか…俺は風樹に礼を言って屋上を後にした。
『…あの噂が飛んでから、うちの店の売り上げは三割、四割と減っている。いままはなんとかやってけたが…このままだとなんとか年は越せても、春には店をたたむことになっちまう。』
「和辰君…」
『ともき。俺は最初悠じゃなくお前が残って心底落胆してた。けど、間違いだった。悠はお前ならやれるとわかって残したんだろう。しっかりした考えがあるんだろうが、和龍軒をよらしく頼む。小さな店でも…大切な店なんだ。』
「千夜…。あぁ、わかったよ。じゃあ、またな。」
しめっぽくなったので一言で携帯を閉じた。
俺にはしっかりした考えなどなかった。
誰かの真剣な夢を左右できるほどの人間でもないし、いつも自分の感覚となりゆきにまかせているだけ。
だけど、ストリートギャングの不良とよばれながらも、親子でなんとか池袋でしのいでいこうとしているちょっとツンデレ千夜の依頼をミスるのは、友人として許されることではなかった。
電話を切ったら俄然やる気がでてきたが、だからといって突然しっかりした方針が夜中に浮かぶものでもない。
俺は横になり、妙に響きのやせたピアノの音をきいていた。
次の日…
ー教室ー
いつもどうり登校して自分の席についたが、今日もまえの席にいるはずの悠が見当たらない。
「…今日もいないのか。」
つかさがいった。
「悠くん体調でも悪いのかな。」
確かに、普段サボる時でも何かしらの連絡を誰かに伝えていくのが悠だが……
昨日、今日とも何の連絡も受けてない。
「なんか…あったのかな。」
俺はちょうどこっちに来ていた岡崎亮を呼んだ。
悠のことを聞いてみた。
「悠なら昨日も今日もあったぞ。」
「え、ほんとか?」
「あぁ、廊下であったけど…屋上ででもサボってるんじゃないか?」
「そうか…」
授業にでないのに学校に来てるとは悠らしいというか…あとで屋上にいってみるか。
ー屋上ー
休み時間になり俺は屋上にあがった。
晴天快晴の真っ青な空に太陽の日差しが照らしている。
「…居ないか。」
いつも荷物を投げ出して寝ている壁側に悠の姿はなかった。
「誰かさがしてるのか?」
「悠…」
じゃなかった。
振り替えるとカーキ色の髪をした少し小さい男子せいとがいた。
「たしか…原田風樹君だったよな?」
3ーAの生徒で悠のサボり友達らしい。
前に坂神まゆに見つかって連行されていたのでよく覚えてる。
「風樹でいいよ。覚えといてくれ。」
俺もともきでいいと言って風樹に悠が来てないか聞いてみた。
「悠なら今日は来てないよ。昨日はチラッと来てたけど。」
「ハズレか…。」
けど、どうやら学校にはきているみたいだ。相変わらず電話は繋がらないけど。
「よくは知らないけど。なんか調べてるみたいだったな。緑蛇とかなんとかを。」
「ヘビ?」
悠は爬虫類のペットでも探してるのだろうか…俺は風樹に礼を言って屋上を後にした。