ー特別編ー哀愁ブルドック
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「だったら、こうしないか。俺たちは協力して、池本とかいうガキをはめる。もちろんすべて表沙汰にならないようにカバーしたままで、警察もノータッチだ。目標は、やつにお灸をすえて、携帯電話のなかにあるハルナの写真をとりもどすこと。それでいいかな?」
大垣は俺の顔をじっと見ていた。
六十代と十代。
体重百キロ超と役八十キロ。
黒地にがしゃどくろの刺繍がはいった半袖の開襟シャツとチェックの古着ネルシャツ。
元警官と現不良。
俺たちは何から何まで対照的だった。
だから、逆にいいコンビになれるかもしれない。
元警官はしっかりとうなずいた。
マックのテーブルのうえにグローブのような手をさしだす。
「わかった。なんだか頼りない相棒だか、悠はわたしのしらない若い人間の世界もわかっているんだろう。よろしく頼む。」
俺は分厚い手をにぎっていった。
「オーケーだ、ビッグブラザー。さっさとこんなつまらない事件は片付けちまおうぜ」
翌日の再会を約束して、おれたちは昼間のように明るいファストフード店を出た。
翌日はいつものように昼前にリッカの店のまえに顔をだした。
将也も一緒だ。
サボるなといったが、悠も同じだろ?といわれて返す言葉もなかった。
だが、それ以上に驚いたのがメロンやリンゴや梨の入った箱を軽々とみっつずつ重ねて運んでいるクマだ。
大垣は果物のはいった段ボールをならべていった。
「ちょっと待っててくれ。」
「いや、なにしてんだ?」
俺の疑問には店の奥から出てきたリッカ母が答えてくれる。
「あたしが運んでたら代わってくれたのよ」
大垣は頭をかいて、困った顔をした。
「昔の人間なもので、誰かがひとりで働いているところを見ると、じっとしていられんのです。これからしばらく小鳥遊をお借りします。危険のないように気を付けますので、よろしくお願いします」
ていねいで腰の低いものいいだった。
リッカ母は一発でやられてしまったようだ。
芝居のようにぽんと胸をたたくといった。
「悠くんでよかったら、いくらでもつかってやってください。悠、いい仕事するんだよ。」
俺は肩をすくめた。
リッカの苦労がわかった気がする。
…まったく息のあった年配というのは恐ろしいものである。
大垣は俺の顔をじっと見ていた。
六十代と十代。
体重百キロ超と役八十キロ。
黒地にがしゃどくろの刺繍がはいった半袖の開襟シャツとチェックの古着ネルシャツ。
元警官と現不良。
俺たちは何から何まで対照的だった。
だから、逆にいいコンビになれるかもしれない。
元警官はしっかりとうなずいた。
マックのテーブルのうえにグローブのような手をさしだす。
「わかった。なんだか頼りない相棒だか、悠はわたしのしらない若い人間の世界もわかっているんだろう。よろしく頼む。」
俺は分厚い手をにぎっていった。
「オーケーだ、ビッグブラザー。さっさとこんなつまらない事件は片付けちまおうぜ」
翌日の再会を約束して、おれたちは昼間のように明るいファストフード店を出た。
翌日はいつものように昼前にリッカの店のまえに顔をだした。
将也も一緒だ。
サボるなといったが、悠も同じだろ?といわれて返す言葉もなかった。
だが、それ以上に驚いたのがメロンやリンゴや梨の入った箱を軽々とみっつずつ重ねて運んでいるクマだ。
大垣は果物のはいった段ボールをならべていった。
「ちょっと待っててくれ。」
「いや、なにしてんだ?」
俺の疑問には店の奥から出てきたリッカ母が答えてくれる。
「あたしが運んでたら代わってくれたのよ」
大垣は頭をかいて、困った顔をした。
「昔の人間なもので、誰かがひとりで働いているところを見ると、じっとしていられんのです。これからしばらく小鳥遊をお借りします。危険のないように気を付けますので、よろしくお願いします」
ていねいで腰の低いものいいだった。
リッカ母は一発でやられてしまったようだ。
芝居のようにぽんと胸をたたくといった。
「悠くんでよかったら、いくらでもつかってやってください。悠、いい仕事するんだよ。」
俺は肩をすくめた。
リッカの苦労がわかった気がする。
…まったく息のあった年配というのは恐ろしいものである。