ー特別編ーVS不死鳥プロジェクト
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おれは肩をすくめて、ホストクラブ「ブラックスワン」の話をしてやった。
音楽大学のピアノ科の女学生が借金をふくらませて、今は新型デリヘルに半分監禁状態になっている。
ホストは債権を街金に売り、街金は女を風俗店に送り込み、身体で回収する。。
街の裏側の古典的な物流システムだ。
腕を組んで夜の街をみていたタカシが口を開いた。
冬物の白い革のジャケット。
嫌味な王様はいう。
「それで、どうして未成年のSガールが必要になるんだ」
ドイツ製のRVは池袋大橋をわたっていた。
陸橋の両側はデパートやラブホテルの崖になっている。
頂上がネオンサインになった華やかな夜の山脈だ。
「おれはホストクラブにも、ダイキとかいうホストにも、ペナルティをあたえてやりたい。そのために女たちが必要だ。」
「何人いる?」
「とりあえず四人くらい。それとさっきの成人した姉がいるというのも、本気だからな。」
タカシはまるでわからないという顔をした。
「説明は女といっしょにまとめてするよ。それより、Sウルフでもいつも世話になっている弁護士とかいるんだろ」
タカシはあたりまえのようにうなずいた。
「じゃあ、その弁護しも紹介してくれ。」
笑いながら王様がいった。
「お前にはあきれたよ。女たちはいつ集める。」
常夏浴場スイカという名の店を通りすぎた。
信じらんないネーミングセンス。
こんな名につられて来店する男たちがいるのだろうか。
「明日の夜から、作戦開始だ。女たちには、必ず姉貴の保険証をもってくるようにいっておいてくれ」
つぎの夕方、おれたちは西口のビッグエコーに集合した。
おおきめの個室には、四人のSガールズ。
ぴちぴちにタイトなジャージや尻の半分が見えそうな超ローライズのジーンズ。
チェックのマイクロミニは足の付け根も隠していなかった。
まもなく冬だが、全員露出度だけは満点なファッション。とうてい未成年には見えない女たちばかりだった。
「いやー、めちゃうれしい、タカシさんが呼んでくれるなんて」
女たちはおれを無視して、ボディーガードを両脇にはべらせたタカシをむさぼるように見つめていた。
考えてみたら、おれは目から星を飛ばして女に見られたことはない。
人間は生まれながら不公平だ。
おれはちいさなミラーボールの回転する個室でいった。
「こっちに注目してくれ。みんな、保険証はもってきてくれたか」
Sガールズはごそごそとおもちゃのようなショルダーバッグからカードを抜き出した。
「ちょっと貸してくれ」
おれはチビジャージの女の保険証をとった。
へそには銀のピアス。
「草野絵里加、二十一歳か。そっちの名前と年齢は」
へそピアスの女は、なぜかキャーキャーと笑いながらいった。
「美智香、十八でーす」
おれと同い年には見えねぇ…。
全員の保険証と名前を確認していく。
タカシは田舎芝居でも見るように、足を高く組んで澄ました顔をしていた。
音楽大学のピアノ科の女学生が借金をふくらませて、今は新型デリヘルに半分監禁状態になっている。
ホストは債権を街金に売り、街金は女を風俗店に送り込み、身体で回収する。。
街の裏側の古典的な物流システムだ。
腕を組んで夜の街をみていたタカシが口を開いた。
冬物の白い革のジャケット。
嫌味な王様はいう。
「それで、どうして未成年のSガールが必要になるんだ」
ドイツ製のRVは池袋大橋をわたっていた。
陸橋の両側はデパートやラブホテルの崖になっている。
頂上がネオンサインになった華やかな夜の山脈だ。
「おれはホストクラブにも、ダイキとかいうホストにも、ペナルティをあたえてやりたい。そのために女たちが必要だ。」
「何人いる?」
「とりあえず四人くらい。それとさっきの成人した姉がいるというのも、本気だからな。」
タカシはまるでわからないという顔をした。
「説明は女といっしょにまとめてするよ。それより、Sウルフでもいつも世話になっている弁護士とかいるんだろ」
タカシはあたりまえのようにうなずいた。
「じゃあ、その弁護しも紹介してくれ。」
笑いながら王様がいった。
「お前にはあきれたよ。女たちはいつ集める。」
常夏浴場スイカという名の店を通りすぎた。
信じらんないネーミングセンス。
こんな名につられて来店する男たちがいるのだろうか。
「明日の夜から、作戦開始だ。女たちには、必ず姉貴の保険証をもってくるようにいっておいてくれ」
つぎの夕方、おれたちは西口のビッグエコーに集合した。
おおきめの個室には、四人のSガールズ。
ぴちぴちにタイトなジャージや尻の半分が見えそうな超ローライズのジーンズ。
チェックのマイクロミニは足の付け根も隠していなかった。
まもなく冬だが、全員露出度だけは満点なファッション。とうてい未成年には見えない女たちばかりだった。
「いやー、めちゃうれしい、タカシさんが呼んでくれるなんて」
女たちはおれを無視して、ボディーガードを両脇にはべらせたタカシをむさぼるように見つめていた。
考えてみたら、おれは目から星を飛ばして女に見られたことはない。
人間は生まれながら不公平だ。
おれはちいさなミラーボールの回転する個室でいった。
「こっちに注目してくれ。みんな、保険証はもってきてくれたか」
Sガールズはごそごそとおもちゃのようなショルダーバッグからカードを抜き出した。
「ちょっと貸してくれ」
おれはチビジャージの女の保険証をとった。
へそには銀のピアス。
「草野絵里加、二十一歳か。そっちの名前と年齢は」
へそピアスの女は、なぜかキャーキャーと笑いながらいった。
「美智香、十八でーす」
おれと同い年には見えねぇ…。
全員の保険証と名前を確認していく。
タカシは田舎芝居でも見るように、足を高く組んで澄ました顔をしていた。