ー特別編ースカウトマン・セレナーデ
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西一番街の路上でタクシーを待ってるとき、タイチは急に真剣な表情で俺をみた。
「ねぇ、小鳥遊さん。」
「なんだ?」
「さっき、ぼくの事をダチって、言ってくれたけど…ぼくは男の友達はひとりもいないんだ。本当に友達になってくれないかな。」
俺は初めて告白された小学生みたいにあわててしまった。
普通男同士でそんなことをいうものだろうか。
スカウトマンの素直さはまぶしい程だった。
「あのな…友達なんて、お前がそうだと思ったらそれでダチなんだよ、いちいち口でいいなよ。」
「じ、じゃぁ!」
「少なくとも、俺と梓はダチだ。あと、俺のことは名前でいい。」
俺は右手をあげて、車を止めた。
「また、明日な。しのぶのことはちゃんとフォローしてやれよ。」
「うん!また、明日ね!悠さん!」
タクシーがいってしまうと、俺はモーツァルトでも聞くつもりで家に帰った。
だが、いい気分は一晩しか続かなかった。
俺たちの知らないところで彼女は追い詰められていたのだ。
…………
次の日の午後…
梓が来て昨日の話をしてると、いきなりタイチがやってきた。
「桐生さん、悠さん、こんにちは」
手にコンビニの白い袋を下げている。
ジェネシスのTシャツをきたタイチが俺と梓に挨拶した。
胸のプリントはジェネシス「フォックストロット」。ピーター・ガブリエルがヴォーカルをやっていたころのアルバムだ。
相変わらずタイチは音楽の趣味がよかった。
「悠さん、これ」
俺にコンビニの袋を渡す。中にはDVDとケースの割れた携帯電話がはいっていた。
タイチはいった。
「今朝起きたらうちのマンションのドアの取っ手にこれが下がっていた。いっしょに見てくれないかな。」
俺はうなずいてタイチたちと自分の部屋に上がった。
何も書かれていないDVDを再生した。最初に映ったのは、おおきな布を垂らしたような白いホリゾントだ。
そこに横から女がはいってくる。しのぶだった。
ブーツカットのジーンズに白いタンクトップ。
その上にシースルー素材のカーディガンを着ている。
大浦のこえがした。
「きみはなかなか、かわいいねえ。風俗にいくより、AVなんかのほうが稼げるかもしれないなあ。」
周囲にいる男たちからも、盛んにかわいい、スタイルがいいと声が飛んだ。
しのぶは頬を染めて、カメラをおどおどと見つめている。
両手の置き場がないようで、後ろで組んだり自分の肩を抱いたりしていた。
大浦は猫なで声でいった。
「きみなら、グラビアアイドルとか、テレビのバラエティ番組なんかにも出られるかもしれない。スターになっても、この事務所のけと忘れるなよ~?」
男たちの愛想笑いが響いた。大浦は事務的にいった。
「じゃあ、せっかくここまで来てくれたんだから、カメラテストやっておこう。じゃぁ、うえ脱いでくれる。」
しのぶの表情が固くなった。
「ねぇ、小鳥遊さん。」
「なんだ?」
「さっき、ぼくの事をダチって、言ってくれたけど…ぼくは男の友達はひとりもいないんだ。本当に友達になってくれないかな。」
俺は初めて告白された小学生みたいにあわててしまった。
普通男同士でそんなことをいうものだろうか。
スカウトマンの素直さはまぶしい程だった。
「あのな…友達なんて、お前がそうだと思ったらそれでダチなんだよ、いちいち口でいいなよ。」
「じ、じゃぁ!」
「少なくとも、俺と梓はダチだ。あと、俺のことは名前でいい。」
俺は右手をあげて、車を止めた。
「また、明日な。しのぶのことはちゃんとフォローしてやれよ。」
「うん!また、明日ね!悠さん!」
タクシーがいってしまうと、俺はモーツァルトでも聞くつもりで家に帰った。
だが、いい気分は一晩しか続かなかった。
俺たちの知らないところで彼女は追い詰められていたのだ。
…………
次の日の午後…
梓が来て昨日の話をしてると、いきなりタイチがやってきた。
「桐生さん、悠さん、こんにちは」
手にコンビニの白い袋を下げている。
ジェネシスのTシャツをきたタイチが俺と梓に挨拶した。
胸のプリントはジェネシス「フォックストロット」。ピーター・ガブリエルがヴォーカルをやっていたころのアルバムだ。
相変わらずタイチは音楽の趣味がよかった。
「悠さん、これ」
俺にコンビニの袋を渡す。中にはDVDとケースの割れた携帯電話がはいっていた。
タイチはいった。
「今朝起きたらうちのマンションのドアの取っ手にこれが下がっていた。いっしょに見てくれないかな。」
俺はうなずいてタイチたちと自分の部屋に上がった。
何も書かれていないDVDを再生した。最初に映ったのは、おおきな布を垂らしたような白いホリゾントだ。
そこに横から女がはいってくる。しのぶだった。
ブーツカットのジーンズに白いタンクトップ。
その上にシースルー素材のカーディガンを着ている。
大浦のこえがした。
「きみはなかなか、かわいいねえ。風俗にいくより、AVなんかのほうが稼げるかもしれないなあ。」
周囲にいる男たちからも、盛んにかわいい、スタイルがいいと声が飛んだ。
しのぶは頬を染めて、カメラをおどおどと見つめている。
両手の置き場がないようで、後ろで組んだり自分の肩を抱いたりしていた。
大浦は猫なで声でいった。
「きみなら、グラビアアイドルとか、テレビのバラエティ番組なんかにも出られるかもしれない。スターになっても、この事務所のけと忘れるなよ~?」
男たちの愛想笑いが響いた。大浦は事務的にいった。
「じゃあ、せっかくここまで来てくれたんだから、カメラテストやっておこう。じゃぁ、うえ脱いでくれる。」
しのぶの表情が固くなった。